構成作家・鈴木おさむが語る 東日本大震災発生10日後の『SMAP×SMAP』
「おとなりさん」(文化放送)「おさむレコーズ」、3月8日のテーマは「東日本大震災のときに励まされた名曲たち」。東日本大震災発生後の『SMAP×SMAP』の生放送について、スマスマ構成作家・鈴木おさむが語った。
東日本大震災が発生から10日後の2011年3月21日、『SMAP×SMAP』は生放送で行われた。
鈴木おさむ「“生放送をやる”とマネージャーさんがすぐに決めたんです。世の中がどうなるか分からない状況で、正直に言うと色んな人が大阪に逃げているという噂もありました。そんな中で、マネージャーさんの“私たちは逃げちゃいけないんだ”という声とともに、会議を開いたんですよ。CDプレイヤーで選曲している時に、余震でCDが飛ぶくらい、大きい余震もあって。正直、怖かったし、“私はできない”というスタッフもいました」
そんな状況で行われた生放送は、鈴木おさむさんにとって忘れられない放送になった。なかでも、こだわった一言があるという。
鈴木「中居くんがオープニングで“我々SMAPは東京・お台場にいます”って言ったんです。その一言を一番言って欲しかったというか。それを言うことで、視聴者に“大丈夫なんだ”って思って欲しいと思って、あの言葉にこだわったんです」
坂口愛美アナ「それテレビで観てました。覚えてます」
鈴木「自分が30年間色んな番組をやってきて、将来こどもに誇れることって何かな? と考えたとき、あの放送を作れたことっていうのは、どこまで伝わるかわからないけど、勇気を持って皆で一致団結できたのは良かったなと思ってます」
『SMAP×SMAP』はその後も東日本大震災の募金を呼びかけ続け、被災地を訪れることもあった。
鈴木「小説にも書いたんですけど、3か月後に被災地の福島県でBISTRO SMAPをやったとき、香取慎吾・草彅剛チームで行ったんですけど、“福島に来てくれてありがとう”っていうパネルがあって。慎吾くんが“俺たちこの仕事して良かったね”って言ったんですよね。この仕事をやる意味を改めて感じました。結局SMAPはああいう形で終わりましたけど、最後まで募金告知をできたのは、番組としてのスタイルを見せられたと思っております」
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