村上信五くんと経済クン「まるでひみつ道具⁉塩味を増強させる“エレキソルト”を村上さんが体験!」
毎週土曜朝9時~放送している「村上信五くんと経済クン」。
2月25日(土)の講義は、日本の技術が世界の食事の価値観をガラリと変えるかもしれない“エレキソルト”をお勉強!
開発したキリンホールディングス株式会社ヘルスサイエンス事業部新規事業グループの佐藤愛さんにお話を伺いました。
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【世界の食事情に革命を起こすかもしれない“エレキソルト”とは?】
減塩食など塩味を抑えた料理であっても最大1.5倍程度塩味が強く感じられる食器型のデバイス。もともと食品に含まれている“しょっぱさ”のもとになっているのがナトリウムイオン。こちらが電気的な性質を持っていて、特殊な電流を流すことによって動きをコントロールし、舌のほうに押し寄せるような動きをさせることによって、味わいを増強させている。こういった“電気味覚”という技術は200年以上前から存在している。もともとは味覚障害の検査などの医療機器に応用されていた技術だが、ここ数十年で食生活に応用できないかと大学を中心に研究が進められてきた。佐藤さんたちは明治大学の宮下先生とタッグを組んで、食事療法などに役立てられるようにと、2019年から減塩食の味わいを増強させる研究開発を行ってきた。
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【どのように開発を進めたか】
技術だけあっても日常の生活で使い続けることは難しいので、違和感なく使い続けられるデバイスにしようとした。もともとお箸などを検討していたが、お箸は人によって持ち方も様々なので電気の流し方を一定にすることが難しく、お椀とスプーンにたどり着いた。お椀は、中に銀の電極があり、お椀の底に手で触れる電極がある。スプーンは持ち手の部分とすくう部分に銀の電極を配置している。スプーンの先端はフォークに変えたりもできる。どちらも4段階で感じる塩味のレベルを変えることができる。今年の年末に発売できるよう開発を進めている。値段は未定。
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【お椀を体験した村上さんのリポート】
減塩の味噌汁を飲んだ後、レベル2にしてエレキソルトを体験。飲んだ瞬間笑いだされた村上さん。「(塩味)増しとる!けっこう増しとる!これすごいっすね!」と大興奮の様子だった。「舌先にあたった瞬間から違う」とのこと。レベル4にすると刺激が強すぎるくらい。村上さんのお好みはレベル1だった。佐藤さん曰く、実証実験の時も「レベル1や2で十分」という声が多かったとのこと。
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【今後の展望は?】
食を豊かにする方向で広げていきたいとのこと。塩分をとり過ぎ、というのは日本人だけの問題ではなく世界的な問題になっているので、世界中に届けていきたい。これから伸びていく分野だと思っている。今は塩味だけでやっているが、今後は甘味や辛味などいろいろな味わいを増強させる技術として発達させていきたい。食生活を豊かにする新たなツールとして広めていきたい。
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私もスプーンでカレーを食べて体験させて頂きましたが、確かに全然違う!!まるでドラえもんのひみつ道具を使っているような不思議な気分でした。ついつい私も塩分をとり過ぎてしまうので、発売されたらぜひ購入したいです!!これから益々話題になっていく予感!今後も注目していきたいです。
坂口愛美
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この記事の番組情報
村上信五くんと経済クン
土 9:00~10:00
「経済初心者」の村上信五が、ゲストの方に教えを請いながら 「お金」に強くなってゆく番組です。 「お金持ち」しか持っていない情報を イチ早く皆さんに提供できるよ…