「卒業式の主役は誰か」考えることで今年の答えが見えてくる!?
2月27日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「今年の卒業式」をテーマにお届け。マスクの着用や校歌の歌唱をどうするかなど、教育現場で難しい判断を迫られているいまの卒業式について語り合った。なおこの日は山内マリコ、重藤暁が休みのため、大島育宙(XXCLUB)、清水章弘(教育アドバイザー)が代理を務めた。
西川あやの「東京都の教育委員会が、都立の学校に対して『歌わない方針を維持すること』というお触れを出したんですね。(やり方が)バラバラなんですよ。地域ごと、学校ごとに。大島さん、どうですか? ほかの県も混乱しているようですけど」
大島育宙「混乱がいちばんよくないですよ。学校に関して、僕は小中高大、学校に慣れなかったというか、好きなタイプではなかった。でも卒業式の日ぐらいは学校への不満を持ちたくないと思うんですね。学校側、保護者側、生徒という三者が気持ちよくいるために、ある程度、自治体とかもっと大きなところ、国とか文科省が一律に(お触れ)出しちゃうほうが(いい)。学校ごとの判断だと、学校への不満が出ちゃうと思うんです」
西川「『うちの学校はこう決めた』……」
大島「卒業のタイミングで矛先が学校に向かうというのは不幸なことだと思いますね」
清水章弘「悪いのは学校の先生とかではなく、コロナそのものだし」
大島「校長やPTAへの不満を卒業式の日ぐらいは持たないであげさせられたらなって」
清水「それはおもしろい視点ですね!」
このあとはリスナーからのメールや、近年のコロナ禍ならではの卒業式の内容を紹介した。卒業式の形も変化を見せたが、実際に生徒や親たちの視点で見るとどうだろうか。
西川「以前、この月曜日の特別スタジオ部員として寄席演芸興行師の古舘理沙さんにお越しいただいたんです。(古舘さんいわく)よく『いま小学校は給食の時間、黙食しなきゃいけない』とか、我々のときとは違う生活を強いられてきた。でも本人たちにはそれが当たり前だから、大人が言うほど気にしていないのかな、って」
清水「そうそう!」
大島「それを言うと『卒業式の主役は誰なのか』問題で。卒業生はもちろんですけど、保護者のための区切りでもあるな、というのもすごく大きい。並んで歩いているところなんかを、ビデオカメラで撮っているときとかに、全員マスクしているよりは、自分のお子さんが顔を見せているようにしてあげたい。僕の学校とかそうでしたが、女子の半分ぐらいは着物、男子はスーツ。そういった様子を撮りたい側の気持ちもあるんじゃないかな、と」
清水「刺さるなあ……。1年後に娘の卒園式があるんです。想像するだけで泣いちゃう気がする」
大島「それは別問題じゃないですか(笑)。普通の親心ですよ」
清水「家庭って子供だけで作るかといえばそうじゃなくて、親と作る。共同作業じゃないですか。『親のための卒業式でもある』って、すごくいい視点だな、って」
コーナー後半は今年、卒業式を迎えるリスナーに向けて3名それぞれの「贈る言葉」を述べた。その内容はradikoのタイムフリー機能にて。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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