動くことやしゃべることが大切。ラジオ出演は脳のトレーニングにもなっている!?
2月22日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに、先月発売の新刊『ぼけの壁』も好調の和田秀樹さんが登場。同書でも取り上げている「認知症」について語ってくれた。
壇蜜「自分だけの問題じゃなくて、親や身内、配偶者のことを考えると、認知症ってこれから向き合っていかなきゃいけない病だと思っていて。(『ぼけの壁』の)最初の導入で詳しく書かれていて、『大人しくなる病気だ』と」
和田秀樹「基本的には老化現象ですから、大人しくなる人が多いんですね。たとえばいま、認知症の高齢者って600万人以上。日本中の20人に1人いるわけですよ。そうすると認知症の人がみんな徘徊したり大声出したりすると、たとえば渋谷のスクランブル交差点なんて、にぎやかで仕方なくなるはずです」
壇蜜「やいのやいの」
和田「ところが大人しくなる人が多いので、むしろ外に出ず、刺激がなくなって認知症が進んでしまう。たとえばデイサービスみたいなのに行って、みんなとしゃべったり、運動的なことをしたりすると、進むのが遅くなる、というのはあります」
壇蜜「動くことに意味が出てくる」
和田「動くことやしゃべることですね」
大竹まこと「私なんかはお仕事で月~金のラジオをやらせていただいているわけです。こういうことをすることによって、私はかなり救われていると?」
和田「そうですね。よく人間は物忘ればかり気にしますけど、年をとればとるほど、物忘れをつかさどる場所よりも、意欲やアウトプットなどをつかさどる前頭葉が先に縮むので。これの働きが弱くなると、同じことしか言わなくなるとか、年寄りの繰り言みたいになってくるとか、してしまう」
壇蜜「ご本の中でリストがありましたね。日常でこういうことがあるとリスクが高いんじゃないか、って」
和田「行きつけのお店に行かなくなる、同じ著者の本しか読まなくなる、帰り道が決まっちゃう……。そうじゃなくて、いつもと違うものを食べてみよう、違う道を通ってみよう、違う著者の本を読んでみよう、そういうことをするほうが刺激になります」
さらに和田さんは、連日、「ゴールデンラジオ」でしゃべることのメリットについて解説した。
和田「いろんな人と話しているし、大竹さんが自分の感想を言う。人と違うことを考えたり、いろんな切り口でモノを考えたりなさっている。これほどいい脳のトレーニングってないんですね」
大竹「じゃあ、あちこちで小さく炎上しているようなことはあまり気にしなくていい(笑)?」
和田「炎上するぐらいのほうがいいんですよ(笑)。みんなと同じようなことを右にならえでやっていると、割と脳が老化しますね」
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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