「日芽香セレクション」中元日芽香、自叙伝『上を向いてアルコール「元アル中」コラムニストの告白』を読んで…「いろいろな方の人生に触れるのってちょっと興味深い」

「日芽香セレクション」中元日芽香、自叙伝『上を向いてアルコール「元アル中」コラムニストの告白』を読んで…「いろいろな方の人生に触れるのってちょっと興味深い」

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『中元日芽香の「な」』が、2月20日(月)午前7時に更新され、「日芽香セレクション」のコーナーで中元が触れた映画や本、漫画から生き方や考え方、カウンセリングのヒントになるかもという作品について紹介した。

今回、中元が紹介したのは、2018年3月4日三島社から出版された自叙伝『上を向いてアルコール「元アル中」コラムニストの告白』。作者は昨年亡くなった小田嶋隆氏。この本を読んだ理由を中元は次のように語る。

中元「うつ病を経験された方の奮闘記とか、自閉症当事者として、幼少期や思春期に感じた葛藤を本にしたものとか、私はそういったものって興味のあるジャンルの一つで、人生って1つしか経験できないじゃないですか?いろいろな方の人生に触れるのってちょっと興味深いと思っているので、これまでも何冊か読んだことがあるんですけれども、当事者だからわかる心情とか、周りにはこう見えてるんだろうなって分析とか、いろんな方の体験に興味がある人間で、書店でこの本が置いていて手に取りました」

では、この自叙伝の中身についてはどの様に感じたのか。

中元「この作品を読んで考えたことは、まず程度の差や依存というか、頼り先として何を選ぶかっていうのは人によってあれど、ついよっかかりたい、力を借りたい、一時的に逃避したい、楽しい気分になりたい。そういう心の拠り所を持つ気持ちっていうのはあるよなーっていうふうに思いました。私自身はどちらかというと凝り性とか、一度はまったらどっぷりみたいなタイプではあんまりないので、どれも広く浅くみたいな、ちょっとやってすぐ飽きるみたいな(笑)。淡白?いろんな物事に対してタイプだとは、分析しているんですけどね。それでも甘いものわーっと食べちゃうような時期があったりとか、エナジードリンクをめちゃくちゃ過信して飲んでた時期があったりしましたね。嗜好品、タバコ、ギャンブル、あと頼り先って何ですかね?他者への依存とかありますか?恋人とか親とか兄弟とか。いろんな形があると思います。中には体にとってあまり良くないものもあるし、それによって社会的な影響が出るようになってくると、趣味の範囲を超えてしまって散財しちゃったり、約束が守れなくなっちゃったりとか、他の人に迷惑をかけるのは確かに良くないとされているけれども、それでも依存というか、小田嶋さんの言葉を借りてホリック状態に陥ることに対して、一定の理解はできるな。人間だもんなぁっていうふうに思いながら読んでました。個人的には、「アメリカに行けば」と「どうせ死んじゃうんだし」っていう項目がありまして、目次の中にあるんですけど。あぁわかるなぁっていうふうになりました。簡単に説明すると、辛いことがあった時とか、今の自分に満足できなくてモヤモヤする時、アメリカに行けば、もしくは、どうせ死んじゃうんだしって頭の中で考えることで、とりあえず抜け穴が使えるっていう発想だそうです。皆さんは妄想というか、逃避できる世界観ってお持ちですかね?大人になってからもう少し現実的な逃避先の世界に私は落ち着きましたけれど、でもこういう逃避先、架空のたとえばアメリカに行ったら私だってきっと、今のこの会社とは違う扱いなんじゃないかとか。そういう逃避先がいくつもあると、とりあえず今日の目の前のハードルを超える理由ができるのかなっていう気がします」

『中元日芽香の「な」』は毎週月曜日午前7時に、Podcastにて更新中。
「過去の配信分もこちらから聴けます」

 

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中元日芽香の「な」

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この番組は、心理カウンセラーである中元日芽香が、リスナーの皆さんの日頃の悩みをお聞きしながら、その悩みに寄り添って「会話」をしていくPodcastプログラムで…

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