中国の気球は日本でも情報収集?「諜報活動に注意が必要」
2月10日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが中国の気球について意見を交わした。
気球は昔から軍と深い関連があった
アメリカ国防総省のパット・ライダー報道官は8日の記者会見で、アメリカ上空を飛行したものと同様の偵察用気球が、過去数年間に東・東南アジア、欧州、南米の各地で発見されたことを明らかにした。「中国の大規模な監視気球プログラムの一環だ」との見方を示した。中国政府は「気象観測用の民間飛行船」などと主張しているが、ライダー氏は「民間用でないことは100%明確だ。監視用、情報収集のための気球だ」と否定した。
「内藤さん、これについてはどうお思いでしょうか?」(寺島アナ)
「気球は目立ちますからね。変なものが浮いてれば、中国のものかどうかは別にして報告されて当然ですが、逆に今までなんでなかったのかなってちょっと不思議に思いましたね。気球は昔から軍とか戦争と密接に結びついてて、日本でも西南戦争の時に熊本に向けて飛ばそうとしたこともありました。当然中国であればやってると思ったんですが、今までよく問題にならなかったなという気がします。」(内藤氏)
アメリカのブリンケン国務長官は会見で、偵察気球に関する情報を国務省や各国にあるアメリカ大使館を通して既に数十カ国と共有したことを明らかにした。その理由を「この広範囲に及ぶ偵察プログラムの標的はアメリカだけではないからだ」と説明し、同盟国や友好国と連携して対応していく考えを示した。一方、松野官房長官は9日の記者会見で、昨年1月に九州西方の公海上で所属不明の気球を確認していたと明らかにした。
「宇宙やサイバーなどを担当する戦略支援部隊が運用に関与しているということなんですが、この辺り内藤さんどうですか?」(寺島アナ)
「当然関与してると思うんですが、ただ今回は気球のインパクトが強すぎて大騒ぎになったので、その背後にある諜報活動に十分注意しないといけないですよね。」(内藤氏)
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