【相談】コンサル業界志望の就活生「面接での評価ポイントは?」『長尾一洋 ラジオde経営塾』2/6(月)放送
約9,000社の企業に携わってきた経営コンサルティングのエキスパート長尾一洋社長が、今週も悩めるビジネスマンのご相談に回答。
今回は就活生の方からフレッシュなお悩みです!
コンサルティング業界を目指しているというご相談者に、コンサルティング会社を経営する長尾社長はどんなアドバイスを送ったのでしょうか。その一部をご紹介します。
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■コンサル業界に入りたい!面接での評価ポイントは?
ご相談者は、現在就活に励んでいるというラジオネーム”ナオ”さん。
ご相談:
コンサル業界に就職を考えているのですが、就職試験の際、長尾さんは就活生のどういうポイントを見て面接しているのでしょうか。
面接の際のコツや評価ポイントを知りたいです。
また「論理性が大切」とよく就活サイトなどで見るのですが、その論理性はどうやって評価しているのでしょうか。
長尾社長:
なるほど!まずは私どもNIコンサルティングにご応募いただくといいですね(笑)。
松尾アナ:
もしかしたらもうエントリーシート書かれているかもしれませんね!
■長尾社長は就活生のどこを見る?
お便りを受け、すかさずリクルーティング(?)を行った長尾社長。
松尾アナからは、直球の質問が投げかけられました。
松尾アナ:
コンサル会社の現役社長である長尾さんにズバリ質問です!
就職試験の際、採用する側である長尾さんはどんなところを見ているのでしょうか?
長尾社長:
正直なところを言うと「論理性が大切」とかよりも、本人にいかに”向上し続けようという意識”があるか。そんなところを意識して見ているんですけどね。
松尾アナ:
向上しようとし続ける意識?
長尾社長:
例えば部活、スポーツ、趣味、なんでもいいんですが、そういうものを上達させるためにどんな取り組みをしたかとか、そういったこと。そういう意識がどれくらい高いか。そんなことを”意識”していますね。
■その人の能力バランスや傾向を見る適性検査
続いて、ご相談中にあった「論理性」がどこで評価されるのかについての解説がありました。
長尾社長:
論理性をどうやって評価しているかとのご質問もありましたが、これはもう適性検査で見ています。
松尾アナ:
ええ、そうなんですか!適性検査ってどの程度評価されるものなんでしょうか?
長尾社長:
全部は教えられないんだけど(笑)。性格特性とか論理的かどうかとか、いろいろテストがあって、それで大体出るのでそれを見ています。
松尾アナ:
テストで測られているんですね。
長尾社長:
全体の総量みたいなものは分かりにくいですが、その人の持っている能力バランス、特性は出る気がしますね。〇〇という傾向がある、と。ただそれが他の人に比べてどんだけかというのは適性検査じゃ分かりにくい気がしますが。
■面接での取り繕いすぎは、ミスマッチの原因に
就活生に軽視されがちな適性検査ですが、企業はかなり重視している場合も多いようです。
次に話題は面接対策へ。
松尾アナ:
面接の際のコツも知りたいところです。評価する側からのアドバイスはありますか?
長尾社長:
これはコンサルに限りませんが、特に新卒で就職する場合は、なるべく自然にやるのがいいんじゃないかと思いますけどね。
あまり取り繕ったり、うまく見せようと上手にやりすぎると、仮にそれがウマくいったら後で困ることになる気がするので。
学生さんは何のキャリアも無いんだから、採用する側も大した期待はしていないわけですよ。だから素を見せた方がいい。
例えば「論理性が大切」だからと、論理的じゃないのに論理的に見せかけることに成功したら、入ってから苦労するじゃん。論理性が無いなら論理性が無いと見きわめてもらって落としてもらって、他の業界や他の職種に行った方が結果として幸せかもしれないんですよ。
無理してやる必要は無い気がするんだけどね。
■コンサルティングファームが求める人物像
就職試験のポイントを押さえたところで、長尾社長が経営者として求めている人物像についてもお話がありました。
松尾アナ:
長尾さんの会社では「こんな傾向の強い人が来てくれたらいいな」というのはありますか?
長尾社長:
やっぱり論理的である方がいいっちゃいいんですけども(笑)。
さっきも言ったように、言われなくても自分で努力できることが非常に重要で。
「言われたらやる」ってヤツは結構いるんですね。でも「言われなくてもやる」ってなかなかいないんです。
そういう特性を持った人がいいと思います。コンサルタントはずっと勉強し続けなきゃいけない。テストが無くても常にやんなきゃいけないけど、それが不得手な人もいますから。そういうところは見ますね。
■コンサルタントの醍醐味とは?
松尾アナ:
今はもう30年を超える大ベテランでいらっしゃいますけども、このキャリアを振り返ってみていかがでしたか?
長尾社長:
素晴らしい仕事だと思うので、より多くの人にコンサルタントを目指してもらいたいと思いますね。
よく詐欺事件とかで”自称コンサルタント”とかあったりするじゃん(笑)。
コンサルタントって「言っちゃえばなれる」みたいな仕事で、怪しいヤツがやっている可能性もあるんですよね。なので、よく親御さんが「そんな怪しい仕事に就いちゃダメ!」と言うケースがあるんですけども(笑)。
まともなコンサルティング会社もたくさんありますので、是非そこはちょっと意識を変えていただきたいと思います。
多くの企業のお手伝いをして、知的な仕事であり、クリエイティビティも発揮できて、最後は本人が売り物になるという、そういう仕事なのですよね。
ものを仕入れて売るのとはまたちょっと違うじゃないですか。そういう意味で言うと、いろいろ取り組んでいただく職種としては面白いんじゃないかと思います。
■就活生に捧ぐ!長尾社長のメッセージ
最後に、若き就活生であるご相談者に向け、長尾社長から先輩コンサルタントとしての励ましのメッセージが贈られました。
長尾社長:
コンサルティングも時代とともに変化をしています。
いろいろなコンサルティング会社をぜひ受けてみられて、どういうやり方がいいかとか、自分がその中で本当は何がやりたいのかとか、コンサルタントになるのが目的ではなくて、コンサルタントになったあと何を成し遂げようかとか。そういうことを考えていただくといいんじゃないかと思いますね。
■長尾社長へのご相談を募集中!
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