世界的なジャズピアニスト国府弘子「一晩中“耳コピ”で音を探すオタクでした」
世界的なジャズピアニストの国府弘子さん。1月31日の「くにまる食堂(文化放送)」では、クラシックからジャズに傾倒していった頃の話を聞かせてくれた。
邦丸「元々はクラシックピアノだったんですか?」
国府「そうです。音楽が好きでも周りにバンドやってる親戚とか一切いなかったし、両親も父がエンジニア、母が主婦でしたから“音楽好き”“ピアノ好き”の私には音大を出て学校の音楽の先生になってくれればと親は夢見ていたんでしょう。まさかバンドに走ってジャズにいってしまうとは…」
邦丸「ジャズという魔の手が伸びてきた?」
国府「そうですね。母からしたら不良化」
邦丸「(笑)結構クラシックピアノのプレイヤーの方たちも母から『あんたクラシック曲やってたのにロックだ、ジャズだって、ふざけんじゃないわよ』って怒られた経験をお持ちの方いるって聞きます」
国府「何ででしょうね、やっぱり日曜日にレースのカーテンがヒラヒラしている家の中、子どもにショパンを教えてるようなピアノの先生になってくれればっていう綺麗な夢を母は持っていたんだと思います」
邦丸「親はそうなんでしょうね。でも国府弘子さんはスコアに書かれているピアノの楽譜通りやるより、自分でアレンジしたりすることがお好きだったんでしょう?」
国府「全くそうですね。一言で言うと“耳コピ”。耳で聴いた音楽を鍵盤の上で探って『あれ、この音かな?あの音かな?』って言いながら真似をするのが好きでした」
邦丸「はい」
国府「カセットテープで録った映画音楽とかビートルズを何度も何度もカチャン、シュルシュル…ってテープがワカメ状になるまで巻き戻して、わからないコードを一晩中探って親には『もう寝なさい』って怒られてばかりのオタクな子どもでした」
この後、番組では国府弘子さんがキーボードでビートルズのナンバーを生演奏。聴いてみたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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