【相談】大手企業、総合職。育休中の揺れる心境『長尾一洋 ラジオde経営塾』1/30(月)放送
約9,000社の企業に携わってきた経営コンサルティングのエキスパート長尾一洋社長が、今週も悩めるビジネスマンのご相談に回答。
今回は大手企業勤務の女性から、育休中の心境を綴ったお便りをいただきました。
会社や社会に寄与したい思いと、育児に力を注ぎたいという思いの間で揺れるご相談者。
同じく子育てをしながらキャリアを積む松尾アナからのメッセージにも注目です!
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■3度目の育休「これでいいのかな?」と迷う
ご相談者はラジオネーム”ラン”さん。
大手企業に総合職としてお勤めで、3度目の育休を取得中です。
ご相談:
JTC(”伝統的な日本の大企業”を指す言葉)の正社員、総合職の者です。
育休がトータル5年になり、会社で働く時間より長くなりつつあります。
早く復職して、会社ひいては社会に還元したいと思う反面、育児に軸足を置いた生活が続けばいいのに…と思ってしまいます。
復職したところで子どもが小学生になるまでは戦力外。軸足が定まらないまま何年も過ごす。
これでいいのかな?と思う毎日です。
相談ではないのですが、大企業・育休・総合職女性のリアルな声を届けたくてお便りしました。
■松尾英里子アナも共感
お便りを受け、育休中の複雑な心境に共感したのは当番組MCの松尾アナ。
松尾アナ:
気持ちはわかりますね〜!
長尾社長:
やっぱり?松尾さんはどうですか?
JTCにおられたし。
※松尾アナはアナウンサーとしてのキャリアを日本テレビでスタート。2012年に退社・渡米し、帰国後はフリーのキャスターとして活動中。
松尾アナ:
私が会社を辞めたときは、結婚して夫が海外勤務で、当時は休職制度も無く退職して行った感じだったんですけども。
ただ子供を抱えながら働くのは、保育園に入るのも一苦労だし、預けたところで「ああ、大丈夫かな?」って気になったり。
仕事でも「十分にパフォーマンスを発揮しているつもりだけど、発揮していないと思われているんじゃないだろうか?」とか。
鬱々としていた記憶は、今も含め、あります。
社会としては少子化を食い止めたいけれど、いろいろな思いを抱えた方がいらっしゃるのが現在なのかなと思います。
■長尾社長からのアドバイス「割り切って、自分で選択する」
ご相談ではないというお便りではありますが、長尾社長からのアドバイスもありました。
松尾アナ:
長尾さんが何かアドバイスをするとしたら?
長尾社長:
自分の人生ですので自分が選択する。
両方は難しいですよね。
時間の使い方的にできないわけだし。例えば5年間育休を取っていた人と、5年間ずっと働いていた人と、戦力として全く同じかと言うと、なかなかそうもいかないものだから。
そこはもう割り切って。「そういうものだ」と思って取り組むというかね。
人生は長いですから。最初の5年10年で差がついても、その先で追い越せばいいわけです。
そういうキャリアプランを持つということでいいのではないかと思いますけどね。
松尾アナ:
そうですね。子どもを持って働く立場から言うと、子育て中は「あれ?今日1日子どもとしか喋らなかった」みたいな日とか、「気づくと『お母さんといっしょ』の音楽しか聴いてない!」みたいな時期があるんですよね。
少しでも会社と繋がりを持ちたい思っても「いや、育休だから会社のことはノータッチでいいです」となっちゃうのが寂しい部分もあって。
例えばですが、産休や育休の間に「ちょっとでも会社に来ていいよ」とか、濃淡を変えるみたいなのってどうですかね?
長尾社長:
うちの会社はシステムがあって、育休中も社内の情報は共有されている。
出社しなくても状況は掴める感じになっています。そんなふうにすればいいかもね。
完全にシャットダウンする必要は無いという気もしますが、シャットダウンしたい人もいるでしょうからね…。
だからやっぱり本人の選択。
JTCにお勤めで、5年育休を取っている。中小で人の数が少ないと「帰ったら居場所が無かった…」となりかねない場合もあるでしょうけども。
大丈夫な会社にお勤めですから、それはそれで謳歌していただけばいいのではないかと思います。
■松尾アナからの激励「私は私で行くのだ!」
今回、ご相談への回答を締め括ったのは松尾アナ。
自身の経験も踏まえ、共感と励ましを込めた一言が贈られました。
松尾アナ:
今の自分にとって何が優先順位が高いかを考えて、他と比較せずに「私は私でこう行くのだ!」と軸足を定めて行けばいいのかななんて思いました。
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