「防災アワー」北陸地方は明日30日も荒れた天気…断水は?
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。
「10年に一度程度」の低温と言われましたが、記録的な寒波の影響でこの1週間、本当に寒かったですね。
石川県では能登地方を中心に水道管の凍結・破損で、27日時点でおよそ1万世帯が断水しました。徐々に解消しつつありますが、29日夕方の時点でも多くの世帯で断水が続いています。このうちおよそ5400世帯が断水したかほく市では今夜29日夜から通水を始めると発表しています。もう少しですね。
さかのぼりますが、23日には気象庁と国土交通省が「大雪に対する緊急発表」を行い、交通障害への警戒を呼びかけましたが…
大雪の影響で西日本では立往生が相次ぎ、新名神高速道路では車の列が最大34キロに達し、立往生解消までに28時間かかりました。
また、JR京都線と琵琶湖線では15本の列車が立ち往生、多くの乗客が最長で10時間近く車内に閉じ込められました。
降雪量が10センチ以上と見込まれる場合、雪を溶かす設備を稼働させるという基準があったものの、24日の予想降雪量が8センチだったため作業をしていなかったとして、JR西日本の社長は陳謝しました。
都心でも25日水曜朝は-2.9℃、翌木曜には-3.4℃、八王子は-7.6℃まで下がりました。東京都水道局には水曜朝から木曜朝にかけて947件「水道管が凍った」「水が出ない」といった問い合わせが相次いだそうです。
凍って水が出ないときは、蛇口を開け、自然に溶けるのを待つか、凍った部分にタオルを被せ、ぬるま湯をゆっくりかけて溶かしてください。
いきなり熱湯をかけると、水道管や蛇口が破裂することがあります。
東京都の緊急情報専用ダイヤル 0570-200-987(ナビダイヤル)では、自動音声で凍結した場合の対応方法を案内しています。
東京都水道局HPをご参照ください。
明日30日(月)も、北陸地方では雪を伴った強風・高波に注意・警戒が必要です。
関東地方もこの1週間、気温の変動がありそうです。
最新の予報はこちら(気象庁HP参照)
さて2023年1月の「防災アワー」のゲストは、東京大学大学院・客員教授で防災行動計画がご専門の松尾一郎さんでした。
今朝は「巨大地震の前に起こる内陸地震」についてお話いただきましたが、日本で1年間に起こる「震度1以上の地震」の数は何回くらいだと思いますか?
松尾先生によりますと、2021年には2024回!
日本のどこかで、毎日平均6回発生している計算になります。
松尾さんのコメント
「災害から身を守るためには、国も県も市町村も国民もそれぞれの役割があって、ちゃんと動けば命は守れる。そんなコミュニティ防災を目指す、そんな社会にしていきたい」
聞き逃したという方は、radikoでぜひお聞きください。
そして2月のゲストは、岩手県大船渡市出身の演歌歌手・シンガーソングライターの大沢桃子さんです。
防災の想いを込めて書き下ろした曲が「命の道」
どんな曲なのか…来月も「防災アワー」お聞きください。
気象予報士 防災士 気象庁・都庁担当記者 伊藤佳子