埼玉西武ライオンズ 栗山巧と中村剛也「骨と牙」の2023年は
2月のキャンプインに向けて各選手は自主トレ中。自主トレ公開の日に聞いたお話から「骨と牙」栗山巧・中村剛也両ベテランの今シーズンに対する想いを紐解いていく。
ライオンズを支える「骨と牙」栗山巧選手と中村剛也選手がそれぞれ自主トレを公開。2023年シーズンに対する想いを語ってくれた。
まずは1月16日に自主トレ公開をした中村剛也選手。
自主トレ期間は源田壮亮選手、柘植世那選手、川野涼多選手、山村崇嘉選手、滝沢夏央選手と共に球団施設でトレーニングを積んでいる。
朝からサッカーボールを使って体を動かし、その後はキャッチボールやノック、ランニングメニュー、バッティング練習などその日のメニューをしっかりこなしていく。
2022年11月の契約更改の際に、「シーズンの入りがうまくいかなかった」と語っていた中村選手だが、新しいシーズンに向けては「あまりペースを上げ過ぎないように」とあくまでマイペース。
普段よりも1週間ほどキャンプインが遅い事についても「自主トレのやり方についてもあまり焦らずに慌てずにできる感覚はあるので」と普段通りの調整を強調していた。
※共に自主トレをする若手選手の打撃練習を見守る中村剛也選手、時には自らコーチ役となることも。
一方の栗山巧選手は1月24日に自主トレを公開。岡田雅利選手、齊藤誠人選手と共に狭山山不動寺の階段や坂道をランニングして汗を流した。
2022年シーズンは「シルクのようなバッティング」を目指していたがそれは失敗。と気づき、2023年シーズンは「もっと泥臭く!なんとか野手のいないところに打つ!綺麗さよりもとにかくヒットコースに打球を飛ばす」日々進化を求める栗山選手らしい目標を掲げてくれた。更に同じくキャンプインに向けての質問には「変に感じるかもしれないが、僕は第1クールを所沢でやるという意識で慌てることなくできる。自主トレが若干長い部分とキャンプの第1クールでこれくらい動けたらという所の中間で行けたら」と、こちらもなんとも栗山選手らしい考え方を教えて頂いた。
ドラフト同期入団で同学年の両選手は共に今年プロ22年目、40歳を迎える。
普段からあまり数字にこだわらない事を公言している中村剛也選手は「別に節目とも…いつも通りやっていければいいと思います」と意に介さず。その話を栗山選手に向けると「カッコつけてますね。僕もカッコつけたいですね。節目じゃないです。あまり意識していないですけど」と盟友に対するライバル心のようなものも覗かせていました。
当然両選手ともに認識を共有する部分も多い。
目指すはもちろんレギュラー。中村選手は森友哉選手が抜けた「3番・キャッチャー」という部分については「キャッチャーやろうかな」と報道陣を笑わせつつも、3番という部分では「去年は僕もあまり試合に出ていなかったし成績も良くなかったので、またレギュラーをとれるように。3番という打順はだれか一人でどうにかなるものではないと思うので、みんなでやっていけたらな」とスタメン出場に向けてアピール。
栗山選手は「もちろんレギュラーでという気持ちもあるし、与えられたポジションでという気持ちもある。普通にやるのであれば100試合、3割というところだけど、1番・3番が空いているらしいので、1番・3番打ちたいな。テストしてもらえるようにキャンプからアピールします。マッチするんとちゃうかな」とレギュラーという目標は定めつつも、自ら打線の核に名乗りをあげた。これには松井稼頭央監督も、「名乗りをあげてくれる事は嬉しい。その気になることも大事だし、他の選手にも1番にも名乗りをあげてもらいたい」と喜んでいた。
我々に発してくれる言葉に違いはあれど、想いは同じくしている2人のベテラン。栗山巧選手は自主トレ公開の日に上下青のウエアにライオンズブルーのキャップをかぶって登場してくれましたが、「チームへの想いでこのウエアを選びました。キャップはおかわり(中村選手)が、どうせやったら持っているから被っていけばと貸してくれた」と2選手コラボでのライオンズブルー一色で自主トレ公開となった事を教えてくれた。
同じユニフォームを着て22年目となるチームの屋台骨、今シーズンも活躍を大いに期待したい。
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