若手研究者の給与引き上げ 藤井氏「予算自体は増えないですよ」
1月26日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、理化学研究所に所属する若手研究者の給与が最大で約2割引き上げになるというニュースについて意見を交わした。
藤井氏「予算自体を増やさないとダメ」
国立研究機関「理化学研究所」は、所属する若手研究者の給与を4月から最大で約2割引き上げる方針を固めた。国内の大学や研究機関では高水準となる。優秀な人材を呼び込んで国際競争力を高める狙いがあり、大学などにも給与引き上げが波及する可能性がある。
現状の月額給与は、大学院生が16万4000円、任期付きで採用されている研究員は48万7000円で、それぞれ20万円・55万円にするという。
寺島アナ「これは藤井さん、どう評価されますか?」
藤井氏「これはもちろん良いことだなと思いますし、これが大学に波及したり、さらに言うと日本国内全体の賃上げの動きをサポートしたりするようなことがあったらいいと思うんです。が、予算自体はどうせ増えないですよ。そしたら人員削減になるんですよね」
寺島アナ「給与は上がるけど、人を減らす?」
藤井氏「確実に人員削減になりますね。人員削減になったら、若手研究者の就職口が無くなりますよ。なりたい人が元々多いんだから。だから予算自体を増やさないとダメなんですよ。緊縮をやっている限り、日本の科学技術の進展は絶対ないっていうことなんですけどね」
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