村上信五くんと経済クン「“夫婦のトリセツ 決定版”著者の黒川伊保子さんに聞く!“夫婦のあり方”」
毎週土曜朝9時~放送している「村上信五くんと経済クン」。
1月14日(土)の講義は、いい夫婦はどんな夫婦なのかをお勉強。
著書「妻のトリセツ」をはじめ、トリセツシリーズ累計70万部超えの人口知能研究者でエッセイストの黒川伊保子さんを講師にお招きして、夫婦のあり方について伺いました。
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【人口知能研究者・エッセイスト 黒川伊保子さん】
奈良女子大学理学部物理学科卒業後、コンピューターメーカーで人工知能を開発。退社後、「男女の考え方の違いの分析」で注目を集め、著書には「妻のトリセツ」「夫のトリセツ」をはじめ、新刊の「夫婦のトリセツ 決定版」を含めると、トリセツシリーズは累計70万部を超えるヒットとなっている。
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【“夫婦のトリセツ”ができるまで】
「妻のトリセツ」「夫のトリセツ」は、相手に対して不満がある時、腹が立った時に読む本だった。仲が良い2人が一緒に読むには棘があるなと感じ、2人仲良く読める「夫婦のトリセツ」を書いた。
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【夫婦はなぜうまくいかない?】
夫婦とは命を守り合う、生殖を目的とした1セット。ただ、あくまで生殖が必須というわけではなく、黒川さんの研究によると、子どもをもたない夫婦は社会に必要。子どもを育てると、時間も気持ちもお金も全てを捧げることになる。これを全員がやってしまうと社会が脆弱になる。子どもを持たない人が自分の人生時間を社会のために使う、経済効果を起こす、というのはシステム工学の理論的に社会を活性化させるために絶対必要なこと。これを踏まえた上で、あくまで夫婦というものは、本能的に生殖を考え、無事に子どもを育て上げる組み合わせとなる。そのため、自分とは違う遺伝子を残そうとして、あらゆる感性が逆の相手に恋をするようになっている。だからこそ、惚れ合った2人は感性が真逆なためぶつかってしまう。
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【妻の家事をナメている夫を上手に誘うにはどうすればいいか?】
ポイントは“ホウレンソウ=報告”。男性は全容を分かっていないので、自分がどういう家事をするのか、全容を知らせることが大切。その上で「あなたこれだけはやってね」とする家事を具体的に指示する。
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【妻のネガティブ発言には、相手の何を反復すればいいか?】
相手が使った形容詞をもう一度くり返す。「つらかったの」と言ったら「それはつらいね」。「痛かったの」と言ったら「それは痛いよね」。「大変だったね」を多用すると他人事に聞こえてしまう。
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【妻の長い話を劇的に短くする“魔法の言葉”は“ところで君は?”】
本人の話ではなく、周りの人の話が延々と続いた時に、「ところで君はどうだったの?」「その時君はどうだったの?」と妻にスポットライトを当てる言葉をかける。これは夫婦だけでなく、実家のお母さんに対しても同じこと。
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【妻に“もう、一人にして!”と言われた時は“どこにも行かない。君を一人にしたくない”】
“一人にして”という言葉には、「この状況で一人にしたら絶対に許さない」という意味が込められている。
ちなみに村上さんの答えは「二人でおろうや!」先生曰く、これも正解で100点。
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【夫婦円満の秘訣はなるべく“会話しない”こと】
夫婦は感性が真逆なので、話せば話すほど腹が立つもの。SNSや附箋を活用して、話さなくて済むものはできるだけ話さないようにする。附箋に正しい置き場所ややってほしいことを書く、やってほしいことをリストにするなど、システマティックにしていくことが大切。
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“夫婦とは真逆の感性をもつもの”という理解をお互いにしておくことが大切なんだなと感じました。夫婦関係だけでなく、人とのコミュニケーション全般に役立つ講義でした。ちなみに、クイズは村上さんほぼ正解!!さすがのコミュニケーション能力でした…!!
坂口愛美
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この記事の番組情報
村上信五くんと経済クン
土 9:00~10:00
「経済初心者」の村上信五が、ゲストの方に教えを請いながら 「お金」に強くなってゆく番組です。 「お金持ち」しか持っていない情報を イチ早く皆さんに提供できるよ…