写真家・佐内正史、独自の写真哲学を語る!「最初はフィルムを入れずに撮ってました」
1月12日の「おとなりさん」(文化放送)は、写真家の佐内正史さんがゲスト出演し、写真を撮る上での独自の哲学を語った。
高山一実「佐内さんがカメラマンになったのが、24歳の時」
佐内正史「そうですね。最初は環八とかいろいろ撮ってました。最初はフィルムを入れないで撮ってました」
高山「え~!」
文化放送・山田弥希寿アナ「それはなぜですか?」
佐内「なんか何枚でも撮れるな~って。でも撮れてないんですけど。なんかその時、気づいたことが今も続いている感じなんですよね」
山田「その時、気づいたことってどんなことですか?」
佐内「フィルムを入れると何か撮ろうとなっちゃうんですけど、フィルムに残らないので何でもどんどんピント合わせたりとか、すごく不自然ではなく、真っ直ぐ正直になる。写真は嘘がちょっと入ると思うんです。フィルムを入れるとそこに嘘が入ってちょうどいいというか」
高山「なるほどな~」
佐内「正直な写真を撮ってるんです。道とか決める時も、写真に連れてってもらってる。今度、左に曲がるか?右に曲がるか?を写真が決めてくれるんですよ」
山田「すごいな~。佐内さんは普段からカメラを持ち歩いていて、あっと思った時にシャッターを切る感じですか?」
佐内「そうですね。好きとかじゃなくて、“あっ”とか“あ~”が近いですね。なんか引っかかったり、体感とかもあったり、においとか。橋を渡ってにおいが変わったりすると、なんか撮ってみようとか。目に見えるものを撮るんですけど、そうじゃないところにピントを合わせていくようなことだと思うんですね」
山田「深いですね~」
高山「ちなみに、山田アナが撮った写真があるんですけど、この写真からどんなことを感じますか?」
佐内「けっこう風景撮ってるんですね。割と踏み込まない、少し距離を取っていくタイプなんですね。ちょっとガードがある人なんだなって思います」
高山「すご~い。山田さんと半年以上やってるんですけど、ガードがありますね(笑)」
「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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