【第99回箱根駅伝】「100回大会は優勝を具体的に掲げていきたい」國學院大學・前田康弘監督 レース後コメント

Q：前田さんとしては監督をやっている間に（恩師・大八木監督を）越えたかったなというのはありますか？
A：そうですね。何回かちょっとだけ見えたけど、超えるまではいけなかったですね。ちょっと悔いは残りますけど。

Q：復路では5校が団子状態になっていましたが、その時は不安でした？
A：9区の坂本（健悟、4年）が誰かと一緒に行けたらいいなと思っていたので、良かったと思いました。逆に10区は自信があった。（10区を走った佐藤快成、2年は）単独で押せる子だった。今年は思っていたことが良い方向に転がったので、それが展開の明暗を分けましたね。

Q：島﨑（慎愛、4年）選手が監督車から「よく走った」と言われて、すごく良かったと語っていたが？
A：5年目ですごく苦労していたのはわかっていた。それでも島﨑はうまくコミュニケーションとっていたし、苦悩を知っていたので走りがどうこうよりも彼の人間性の良さが垣間見えた1年間だった。「やるなら覚悟決めてやろう」と話していたし、本当に覚悟決めてやってくれて、少し空回りしていた部分もありましたけど。最後までやりきってくれて、6区のスタートに立ってくれたことに感謝。もちろん走る内容としては良くなかったですけど。最後まで死なずに箱根のスタートラインに5年の悔しさを持って立てたことに自体に彼の努力の形がありますから、最後にそれに対しての敬意を述べさせてもらった。そういった思いを伝えたかったというそれだけですね。

Q：来年100回大会に向けての意気込みは？
A：やっぱりもっと上にいきたい欲があります。100回大会に向けてもっと上を見るチーム作り。今年もそうですけど、リアルに4番を取れたので3位以内と言わず、優勝を具体的に掲げていきたいと思います。親父（大八木監督）もいなくなりますので。

Q：今後楽しみな選手は？
A：山下り得意な子とかいるので、ちゃんと育てて。こういう大きな舞台立たせたい。