【第99回箱根駅伝】「競り勝って6番に行けたというのは非常に収穫」 早稲田大学・花田勝彦監督レース後コメント
第99回箱根駅伝。総合6位となった早稲田大学・花田勝彦監督のレース後の談話。
レースを終えて
「10時間53分台を目標にしていて、復路はきっちりとよく頑張ったなという感じです。(往路では)4年生の井川(龍人)が良くやってくれましたし、復路では、鈴木(創士、4年)が本当に最後まで使うかどうか迷っていたほど調子が良くない中で、経験者としてしっかりリクエスト通り(区間1時間)4分前後できっちりまとめてくれた。あとは何よりも8区の伊福( 陽太2年)や菅野( 雄太2年)という一般組が練習をしっかり積んでその成果をきっちり出してくれたのでそこが大きかったのかなと。北村(光3年)は自信を持っていましたので、上り下りに関しては区間5番以内と設定していて両方ともぴったり想定通り走れたと思います」
3位以内も狙える場面がありましたが?
「さすがに復路に関しては区間10番前後という形で想定していました。力のある選手がいたので、強いチームのブレーキがあれば、3番から5番もあるぞという話もしていました。その競り合いの中で競り勝って6番に行けたというのは非常に収穫だったかなと思います。推薦組はもっと力をつけて区間一桁ではなく区間賞を獲って当たり前じゃないですけど、駒澤大学4年の田澤( 廉)君のようにエース格に育ってもらった上で、今回頑張った選手や一般組が区間5番以内に入れるようになれば優勝争いもできるかなと思います」
次の目標というのはその圏内で?
「そうですね。ただ他大学も本当に強いのですぐには行けないと思いますけど、来年はもう一つ二つ上の目標を立てて一年間やっていきたいです。良かったのは前年まで相楽君(前監督。現チーム戦略アドバイザー)がスピードを強化してくれていて、今年はそこにスタミナ練習を合わせるだけだったのでそれがすごくマッチした形でチーム作りをしっかり引き継げた。逆に言えば、優勝争いをするためにはその両方を一年間でやれるようなチームにならなければいけない。そういう意味では、より一層選手たちの努力が必要ですし、我々もしっかり選手のサポートができるように体制を作っていきたいなと。やっぱり他大学のようなレベルの高いトレーニングをやろうと思ったら、宣伝になってしまうんですけど、海外遠征に行くなどの経験も必要なので、今年はクラウドファンディングをやろうと思っています。大学のバックアップもありますけど、少し資金的な面できついとこもあるので応援してくださる方の力も借りながら。私も大学の時にそういう経験をさせていただいて選手になれましたので、そういう経験の場を作ってチーム作りを進めたいなと思っています」
クラウドファンディングの目標は?
「2月にやる予定です。海外遠征は毎年トップレベルの選手がそういう経験を積めるようなものをやりたいので、今海外旅行はすぐには出来ませんけど500万とかそれぐらいの金額を集められるようにやりたいなと思います。そこまでのお金がそんなにはできないと思いますが、私が大学4年の時も瀬古利彦さんに海外遠征に連れて行ってもらって海外で経験を積んで一気に自分の殻を破れたので、そういう経験をこれからの選手たちにさせたいなと。もちろん彼らが実績を出してジュニアの代表や日本代表になれば一番いいんですけど、中々すぐにはいかないので経験の場を作っていきたいです」
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