【第99回箱根駅伝】「目標は達成してくれた。嬉しさ半分、悔しさ半分」中央大学・藤原正和監督 レース後コメント

【第99回箱根駅伝】「目標は達成してくれた。嬉しさ半分、悔しさ半分」中央大学・藤原正和監督 レース後コメント

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第99回箱根駅伝。22年ぶりの表彰台! 総合2位となった中央大学・藤原正和監督のコメントです。

Q:目標は3位以内で2位という結果は?
A:目標は達成してくれた。嬉しさ半分、悔しさ半分です。

Q:前を走る駒澤大学の背中が届きそうで届かなかった。
A:大八木さんの指示だとは思うんですけど最初は強く入り、中盤で少し落とし、最後にまた強めていった。終始ビハインドを築かれてしまい、やはり試合巧者だなと思う。

Q:優勝争いをできたのは次回につながる?
A:強化の階段を上がるという意味で、今回の3位以内を目標にしていた。そういった意味では着実に成長している。選手たちも目線も変わるといいますか、優勝したいという気持ちになると思う。

Q:今回の駒澤のオーダーを見て、勝機はどれくらいあると思った?
A:佐藤圭汰君(1年)が入っていなかったり、山下りが1年生の伊藤蒼唯君だったり、どちらかといえば、チャンスは増えたのかなと思っていた。でも下りで伊藤君があれだけ良い走りをするところに今年の駒澤の強さがあった。

Q:区間2ケタ順位を誰も出さなかった。
A:みんなほぼずっと単独走で、100キロの道を頑張ってくれた。1人も区間2ケタ順位を出さずに終えたので、やってきたことは間違いではないなと。粘り強さがようやくチームとして出てきている。あとは勝ちたいという執念を植えつけられるかどうかがこの1年の勝負。

Q:就任して7年。ようやくやってきたことが実ってきた?
A:私としてはまだ道半ば。来年は総合優勝で終わるのではなく、常勝軍団になると思ってこのチームを率いている。そして個人的なものになってしまうかもしれないですけど、もう1つの目標はオリンピックに出場できる選手を育てていくこと。これは自分自身がオリンピックに出られなかったので。この2つは常にチャレンジしていきたい。チームは生き物ですし、1年毎に変わっていくものだと思っています。毎年確実にベースを上げて、当たり前のレベルを上げることを徹底している。今年は優勝というのを軸にしていきたい。練習に関してもバージョンアップを重ねてきているので、この総合2位という結果を受けてどの能力が足りないかを見極めて変えていこうと考えています。

Q:勝つことと育てることの両立の難しさはどう考えているか?
A:世界大会のスケジュールと日本のカレンダーはどうしても相容れないものがある。そのバランスを取るのは難しい。順天堂の三浦(龍司、3年)君も苦労してるのかなと思います。バランスを探るのも指導者の仕事。何となくのスケジュールは自分の中で組み立てられている。そのスケジュールを吉居大和(3年)にやってみて、総合優勝に届くかどうかチャレンジしたい。

Q:今年の吉居大和(3年)への期待は?
A:出る試合出る試合で100点を求められるが、正直それは難しい。80点でいい試合と、120点出さないといけない試合を使い分けないといけない。うちの期分けとしては7月まではトラック、そこからは駅伝という大まかな流れをブラッシュアップしていく。

Q:選手への指導について。
A:一人ひとり個性があるので、この子がどうすればスイッチが入るかを考えてアドバイスをする。距離を置いたり、少し厳しく指導をしたりしている。40人の部員に対してそれぞれ接し方は変えている。

Q:総合3位以内に入るのは2001年(3位)以来ですが。
A:大学として非常に遠ざかってしまっていた。自分が現役の頃から遠ざかっているということだから。時間が経ってしまった。ただ、自分が現役の時に出した最後の記録を、今年の選手たちが新しく変えてくれたことは感慨深く思う。でもこれはあくまでも通過点。来年総合優勝して常勝軍団になっていくことの道すがら。喜ぶのは今日まで。またしっかりやっていく。

Q:駒澤大学との差はどこに感じた?
A:1年間三冠を目指してきたチームと、1年間3位以内を目指してきたチームの、執念の差だと思う。最初怖さを持たずに突っ込んで走っていくことや、最後の絞り出しの差。3位以内を目標ということで、そこを4年生に求めきれなかったのもある。それは僕の甘さでもあると思う。勝つ執念をこれから植え付けていく。

Q:今回の成績が選手の自信になり、もう1つレベルアップした戦いが来年以降できる?
A:この成績を受けて初めて悔しくなれる。悔しさが次に活きると思うし、活かさないといけない。それは自分たち指導者の仕事。

Q:中野翔太(3年)選手について。出走できないと思っていたが、12月にうまくまとまった?
A:11月の走行距離は月間300キロしかなかった。12月は550キロくらい走れた。充分に対応できるかなと思っていた。夏に非常に良い練習をしていて、その貯めがあった。みんなと同じ流れで練習はできていなかったが、彼なりの良い練習を見ると僕らからしたら自信はあった。来年に関して2区は白紙なので、勝ち取れよって話はしています(笑)。

Q:本来なら中野選手に2区を担ってほしい?
A:そうですね。1、2区で大和があれだけの記録を出した後に、また大和が同じ区間を走るかどうかはまた別。ヴィンセント君(東京国際大4年)を見れば分かるように、同じ区間でもう1度自分にチャレンジするのは気持ちとして難しい。そこも含めて(中野を)1年間最大に強化して、最高の箱根にしてあげたいと思っている。

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