錦織一清が語る少年隊名曲秘話
12月21日の「おとなりさん」(文化放送)内のコーナー「おさむレコーズ」のゲストに、俳優・舞台演出家の錦織一清さんが登場! 「鈴木おさむが好きな少年隊ソングTOP5」を発表しながら、錦織さんから名曲の裏話を伺った。
5位 仮面舞踏会
鈴木おさむ「まず、“少年隊”という名前はいつ付いたんですか?」
錦織一清「僕がジャニーズ事務所に入った頃は、ジャニーさんが“ジュニア”という言葉を封印していた時期で、ジャニーズの研究生を“ジャニーズ少年隊”と呼んでいたんです。それでCDデビューが決まった時、ジャニーさんから“グループ名、何がいいかな?”と相談を受けて、僕は“少年隊って言葉っていいんじゃないかな?”と言って。だから元々あった言葉が残っただけなんです」
鈴木「僕がすごい覚えてるのは、シブがき隊がテレ東でやっていた『ザ・ヤングベストテン』という番組で、バックダンサーをやっていたのが最初の印象で。その頃からジャニーさんの刷り込みってすごくて、後ろで踊っている人たちを徐々に売っていくというテクニックが、あの頃からありましたよね」
錦織「そうですね。僕は自分がバックダンサーを従えて前で歌うということを想像してなかったので、“自分はバックダンサーが職業になるのかも……”って思ってたんですよね」
鈴木「少年隊って、待ちに待ってこの『仮面舞踏会』でデビューした感じがありましたよね」
4位 デカメロン伝説
鈴木「歌い出しは、なぜ“ワカチコ!”なんですか?」
錦織「色々諸説ありますけど、種明かしをすると、“スペクトラム”っていうバンドが好きで、デビュー曲の『トマト・イッパツ』という曲のなかで、間奏で“ワッチコン”と言ってたんです。“ワッチコン”だと真似になるなーとか言って、ディレクターと話してたら、“間奏でワカチコンって言って遊んでみろ”と言われて。そのときの音声をサンプリングして、ディレクターが使ったっていうだけなんです!」
鈴木「それを頭に“ワカチコ!”って!」
錦織「全然、頭に使われるなんて思ってなくて」
鈴木「なるほど。ディレクターの遊び心だったんですね!」
3位 stripe blue
鈴木「この曲は、やっぱりダンスです。少年隊のしなやかなダンスが目に入ってくるんです。少年隊のダンスは、ジャニーさんがこだわっていたんですか?」
錦織「歌のレッスンも受けていたんですけど、ジャニーさんが重要視していたのはダンスで、レッスンは毎週やってました。『stripe blue』は間奏で、マイクを下に置いて踊って、僕とヒガシか植草が入れ替わってたんですね。そのときマイクを投げて交換してたので、テレビ局の音響さんには嫌がられてましたね(笑)」
鈴木「それはそうですよ!(笑) よく中居くんがニッキさんのターンの話をするんですけど、最高で何ターンしてましたか?」
錦織「 コンサートで、“軸が乗ったな”と思ったときに、7ターンくらいできました」
鈴木「ええー!? すごい!」
2位 ABC
鈴木「この曲はマイク技もやってましたよね?」
錦織「そうですね。マイクを指で回転させたりとか……。自分でもヒヤヒヤしながらやってましたけどね。落としたら怒られちゃうんで」
鈴木「ニッキさんの振付の中で、滑り込むのがあって。あれすごいですね!」
錦織「スライディングのあれ、振付に入ってたのに、生放送でやったときにスライディングするや否やカット割りが変わったんですよ。そしたら友達から“お前、生放送で転んじゃって!”って言われたんですよ(笑)」
1位 What’s your name?
鈴木「この曲はダンスの気合いの入り方がすごいですよね。また一つ進化した気がしたんですけど、どうですか?」
錦織「この曲の作曲者はJimmy Johnsonっていう名前なんですけど、言っていいのか分かりませんが馬飼野康二さんなんです」
鈴木「馬飼野さんなんですか!」
錦織「僕らがミュージカルを毎年やっていたときも、馬飼野さんが音楽監督をやってもらったりしていたので、馬飼野さんの曲だから気合いの乗り方が違っていたっていう」
鈴木「この曲を作ったことによって、少年隊さんだけでなく、ジャニーズの表現の扉が一個開いた曲なんじゃないかな? って思って1位なんです。僕のランキングどうですか?」
錦織「『仮面舞踏会』を第5位に持ってきて“どうだろう?”と思ってたら、『What’s your name?』を1位にしてくれて、“鈴木おさむさんそっちか!”みたいな(笑)」
鈴木「本当に好きなんです!」
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