昔はパチンコ、今はスマホ 男性が育児に参加しない実態は変わってない

昔はパチンコ、今はスマホ 男性が育児に参加しない実態は変わってない

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昔と比べ夫が家に早く帰ってくるようになったけど、家事・育児に参加しない実態は全く変わっていないという。1129日「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、“ワンオペ育児”という言葉を世に広めた社会学者の藤田結子さんが調査結果を話してくれた。

大竹「男性が早く帰ってくるんだけど、育児をやってないという結果が出たそうですね」

藤田「そうなんです。男性が家事・育児をできないのは長時間労働が理由だっていうふうに常々言われてきたんですけれども私たちが調査をしてみたところ、午後6時だったり7時くらいに帰ってくる父親も複数いて妻たちから聞くと帰ってきてご飯をつくったり育児を手伝うっていうくらいはするんですけど、赤ちゃんが泣いたりしても横でスマホゲームをしていたり、テレビを見ていたりとか、そういったことが妻たちから聞かれて私たちも驚いたんですね」

大竹「うん」

藤田「『夫がスマホゲームをしていて困る』と最初は2~3人から聞いて、私たちもあまり聞いたことがなかったので他の女性たちにも繰り返し聞いてみたところ『そうなの』『うちもそうなの』というふうに次から次へと夫たちがスマホゲームをしているという状況がわかってきたんですね」

小島慶子「つまりデータで見ると長時間労働ではなくなって帰宅時間が早くなっている人であっても帰宅した後、家で起きていることは相変わらず妻が家事・育児をやっているということで夫はスマホゲームをやって、ただ家で時間を過ごしているだけという状況が見えてきたということですね」

藤田「はい、そういう家庭が何ケースもあって、もちろん夫がご飯をつくったり家事・育児をしているご家庭もあったにはあったんですけど、割合でいうとスマホゲームをしている家庭がかなり多かったです」

小島「制度だけ整えたり、早く帰れるようにしても個人が行動を変えるということをやらない限り“ワンオペ育児”は解消されないわけですね」

藤田「そうですね。男性の意識も変わっていかないとダメなんだなってことだと思います。『昔はパチンコだったよ』って“婚活”とか“パラサイトシングル”って言葉を広めた山田昌弘先生に言われたんですけど『昔はパチンコ、今はスマホ』って感じなんですかね」

小島「夫の行動パターンは変わっていない」

番組では、この他にも、藤田結子さんが“ワンオペ育児”の実態を話してくれました。聴いてみたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。

藤田結子さんは番組の「大竹メインディッシュ」のコーナーにご出演です。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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