「防災アワー」元消防レスキュー隊員が火災の怖さを語る!
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
今月は元消防レスキュー隊員で、YouTubeチャンネル「レスキューハウス」のタイチョーこと兼平豪(かねひらつよし)さんにお話を伺いました。
太平洋側では空気が乾燥し、暖房器具も使うようになり、火災が発生しやすい季節です。
兼平さんは火災→「煙の怖さ」を強く訴えています。
火災で亡くなった方の半数は、「煙」で亡くなっているそうです。
兼平さんによると、煙は上にたまるので、とにかく姿勢を低くすること!
火災が発生すると…
・昼でも煙で1メートル先が見えない
・有毒ガスで涙が出て、目を開けていられない
・鼻で息を吸おうとしても、刺激物で鼻がもげそうになるほど痛い
・煙は温度を持っているので、気道熱傷・喉をやけどし、そこから窒息につながることがある
だからこそ姿勢を低くし煙を吸わないことがポイント!
下の方が空気がきれいなので、その空気を吸って逃げる!
少しでも視界がクリアな状況で逃げることが大切だということです。
また戸建てやマンションなどの緊急避難の具体的な方法も教えていただきました。
兼平さんはご遺族が「これをできていたら助かったんじゃないか」と強く後悔され、悔しさ・悲しさで苦しむ姿を何度も見てきたそうです。
「自分は消防士の制服を脱いでも、生涯消防の仕事をやり遂げたい、救える命を救いたい、多くの方々の安心安全に携わっていきたい」という熱い思いを話してくれました。
緊急事態はいつどこで誰におこるかわからない「これさえ知っておけば…」ということを発信していきたいということです。
YouTubeチャンネル「レスキューハウス」はフォロワーが24万人。
KADOKAWAから今年出版された兼平さんの本「消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典」はこちら…
聞き逃したという方は、radikoでぜひお聞き下さい。
気象予報士・防災士 気象庁担当記者 伊藤佳子