今週は宗次郎さんの兄、野村幸男さんからデビュー前の秘話を伺いました!『宗次郎 オカリーナの森から』
文化放送で毎週土曜午後17時15分から放送中の『宗次郎 オカリーナの森から』。
パーソナリティはオカリナ奏者の宗次郎さんです。
宗次郎さんの兄、野村幸男さんが語る、宗次郎とオカリナの出会いのきっかけとは?
宗次郎 ごきげんいかがですか、宗次郎です。立冬も過ぎ、間もなく二十四節気の「小雪(しょうせつ)」です。一歩一歩冬に近づいていますね。さあ、今週も僕が愛するオカリナの音色とともに、ラジオの前の皆さんとホッとするひとときを過ごしていきましょう。今週も僕の兄にスタジオへ来てもらいました。
西 川 はい。今週も、引き続き宗次郎さんのお兄さん、野村幸男さんにお話をうかがっていきます。デビューから現在までの宗次郎さんの事をお兄さんにお聞きしたいと思います。
宗次郎さんのオカリナへの道を開いた、きっかけになる出来事があったそうですね。
宗次郎 僕は、高校を出た後は全国を放浪生活していたんですけど、実家の館林に戻ってきた時に、兄から、飛駒に面白い人がいるから行ってみないか、と連れて行ってもらったのが始まりなんです。
西 川 なぜ宗次郎さんを飛駒に誘われたんですか?
野 村 飛駒というのは足利市の隣、佐野市のずっと山奥の方なんですけれども、そこに火山久(かやま・ひさし)さんという方が工房を開いていて。たまたまそこの工房でオカリナを作っているという方から私に手紙をもらったんですよ。彼は「おらが村」のコンサートに時々来てくれていた方でした。
その方から、今、オカリナを作っている工房で働いているんですけど、ぜひ来てくれませんか?と2回くらいお手紙をいただいていて。じゃあ一度行ってみよう、と半日くらい行ってみたんです。
そこでは、土を捏ねて、オカリナを作って、練習をしていたんです。それを見ていたら、宗次郎も農作業が好きですし、リコーダーが好きでやっていたということもあったので、きっと宗次郎も好きだろうなと思ったんです。で、宗次郎にこういうところがあるから行ってみるか?と誘ったら、行くというものですから、それから2、3週間して連れていったんです。そしたら宗次郎の目の輝きが違うわけですよ。帰る頃には、随時分長くいたように思えたものですから、車の中で「あそこにいてもいいんだぞ」と言ったら、それから1ヶ月くらい経ってからだったかな?
宗次郎 そうですね。1か月くらい経って、その先生に「一緒にやってみないか」と言われたんです。僕の前に兄弟子と言っていいのかな、先輩がいて、3人で合奏してたんですけど、先生のオカリナの音色が素晴らしくて、世の中にこんないい笛があるんだと感動しました。それで、1個笛をもらって帰ったんです。
西 川 今、宗次郎さんと火山先生との出会いが、お兄さんがきっかけだったと伺ったんですけど、それから宗次郎さんがプロデビューされると決まった時は、どんなお気持ちでしたか?
野 村 宗次郎は工房を4年くらいで独立したんですけど、その時はオカリナを作って、販売して生計を立てるという生活の仕方だったんです。私はこれでは将来的にどうなのかな、という思いはあったんです。いつかはオカリナの奏者として自立していかないといけないだろうという思いはありましたので、デビューすると聞いた時にチャンスだなと思いました。
最初のアルバムを聞いた時に、このやり方は正解だなと思いました。バックをつけて、オカリナを1本でやるという。これはもしかしたら、という気はしましたね。
西 川 ここで1曲お届けしたいのですが、ニューアルバムからお兄さんに選んでいただけますでしょうか。
野 村 では「月夜のダンス」をお願いします。
M① 月夜のダンス / オカリーナの森・心象スケッチ
西 川 宗次郎さんのお兄さん「野村幸男」さんの選曲でアルバム「オカリーナの森・心象スケッチ」から「月夜のダンス」でした。二人の故郷館林で12月11日にコンサートが開かれるんですよね。ここでは宗次郎さんは、歌を歌われるんですよね?
宗次郎 はい。館林は原点なので、歌も歌わせてもらおうと思っています。
西 川 宗次郎さんが歌を歌うきっかけもお兄さんだったんですか?
野 村 そうですね、先週話した「おらが村」のコンサートに彼も出られるようにしたものですから、ずっと彼が歌も作っているのを聞いていて、その当時から彼は歌もいけると思っていました。オカリナをやるようになってからずっと歌を封印していたので、今度のコンサートはせっかく故郷で、里沼が日本遺産になって、その沼の歌も彼が作っていたものですから、地元の人に聞いてもらいたいと思って提案しました。
西 川 そのコンサートの詳細をお伝えしたいと思います。
※12月11日(日)
※群馬県館林市文化会館カルピスホール
※12月17日(土)
※埼玉県入間市産業文化センター
お問い合わせは「風音工房」まで。
電話 03-6240-6609
※平日の昼間
宗次郎 コンサート会場で皆さんにお目にかかるのを楽しみにしております。
西 川 3週に渡って、宗次郎さんのお兄さんの野村幸男さんをお迎えしてお話をうかがいました。野村さん、ありがとうございました。
野 村 こちらこそありがとうございました。
宗次郎 そろそろお別れのお時間です。
西 川 「川口技研プレゼンツ 宗次郎 オカリーナの森から」。お相手は……、
宗次郎 宗次郎と、
西 川 文化放送アナウンサー 西川文野でした。
宗次郎 それではまた来週。
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