介護業界の人材不足を解決するために出来ることとは?
11月21日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、先週に引き続き、ゲストに社会福祉法人 涼風会 特別養護老人ホーム柏きらりの風、涼デイサービスセンター理事・施設長の宇佐美さくらさんと、副施設長の岡田卓也さんをお迎えしました。お二方に介護業界で課題となっていることなどについてお話いただいた。
涼風会は1997年に発足。翌年、通所介護「涼デイサービスセンター」を開設。2004年には、特別養護老人ホーム「柏きらりの風」を開設。在宅での生活が難しくなった高齢者が、施設で生活し、生活の中でサポートが必要となった部分を介護職員や看護師などがお手伝いする、介護事業を行っている。
文化放送・松井佐祐里アナ「介護業界で課題となっていることは、どんなことですか?」
岡田卓也氏「介護の人材不足と新しいものの取り入れです」
L is B代表・横井太輔氏「詳しく教えてください」
岡田「看護師さんのように学生の時から看護師を目指すというのが、介護の場合少ないのが一番大きなところで課題になってるのかなと思います。大変な仕事で悪いイメージがあるのと、やっぱり給料面で少ないイメージがあるのが問題になってるのかなと思いますね」
松井「給料のほうは実際、どうなんですか?昔と比べて良くなっているのですか?」
宇佐美さくら氏「以前と比べると、給料は悪くはないと思うんですよね。一般的な平均の年収というのが470万円と言われています。介護職を続けていくと470万円を超えていきますし、もちろん若い世代の子たちが介護に来ても、結婚したり、家を買ったりといったところで対応できるくらいの給料がもらえているので、安定した守られた職業だと思います。私たちもそういったところをPRしていかなきゃいけないとは思っています」
横井「人材不足には、どんな対策が必要だと思いますか?」
岡田「まず自分たちができることは介護の魅力を発信していくことかなと思います。介護業界で働くことで、自分自身が成長できたり、仕事の中での楽しみ、やりがいというのは非常に多いと思うので、そういったことをどんどんやっていくこと。それと、介護保険という保険制度に中で働いているところもあるので、出来る限り行政などに現場の声を発信していくのも必要なのかなと思います」
松井「様々な業界でAIやロボットの導入を試みていますが、介護業界でもそういう動きはありますか?」
宇佐美「うちは早くて、4年ぐらい前から介護ロボを入れさせていただいてます。マッスルスーツという、腰の負担を軽減するものです。」
横井「大リーグボール養成ギブスみたいなものですね」
宇佐美「介護ロボのイメージは、私たちの代わりに介護してくれるのかなと思ってたんですけどそれはもうちょっと先の話になりそうです。私たちの体に装着して体の負担を軽減して介護にあたるというものだったんですけど、それでも画期的ではありました」
「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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L is B presents 現場DX研究所
月 20:00~20:30
『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…