史上稀にみる強さで全日本3連覇! 駒澤大学優勝会見(抜粋)

史上稀にみる強さで全日本3連覇! 駒澤大学優勝会見(抜粋)

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大会記録を4分21秒更新する、驚異の記録で大会3連覇を成し遂げた駒澤大学の強さが際立った第54回全日本大学駅伝。
レース後の優勝会見の様子です。

 

各選手コメント(安原太陽、田澤廉、花尾恭輔)
6区 安原選手

「今回も、今年も昨年に引き続き6区を走らせていただきました。自分の中で区間賞を獲ることを、目標にして今回のレースに臨んだんですけど、他の選手のレベルが高く自分の中でも苦しいタイムでしか走れず、前半落ち着いて入ったんですけど後半の上がり方というか上げ始めが遅くなってしまって、結果的にあまりタイムが変わらずというふうな結果になってしまいました。ただ、前半から非常にいい流れで来ていて、その流れを譲ることなく田澤さんに襷をつなげたと思います」

7区 田澤選手
「今回も7区を走らせていただいて、自分は出雲駅伝の時に体調がよくなくて、ベストな走りというのがあんまりできなくて、自分の中では非常に思うことがあったので、全日本では絶対に体調を整えてエースらしいほかの人を寄せ付けない走りというのを目標にして走りました。走る前に自分の中で、49分台というのを同じ区間の中野とかに言ってたんですけど、49分台というのを目標に走ろうと思って自分の状態も良かったというのがあって、まあそれは達成することができてよかったなというふうに思うんですけど、思ったより青学の近藤が力をつけていて思うように離せなかったというのが正直誤算というか、自分の中では1分以上離すって思ってたんですけど、青学の子(近藤幸太郎)が走ったんでやはり彼も力をつけてるなと思いつつ、今後箱根駅伝がありますけど、箱根駅伝でも駒澤大学のエースとして走力を増していきたいなと思っていますし、チームとしても二冠を取ることができてあと1つというところまできてるので、チームとしてもまた引き締めて箱根までいけたらなという風に思ってます」

8区 花尾選手
「8区を走らせていただきました花尾です。今回、まだまだコロナ禍の中でこういう大会を開いていただいたことにとても感謝したいです。2年連続アンカーを走らせていただいて、昨年は競ってなんとか勝ったっていう感じだったんですけど、今年はしっかり3年生になったことで、上級生としての自覚をもってアンカーを走らせていただいて、大学に入って初めての区間賞を獲ることができて、まずは自信になりました。二冠できましたし、次は箱根があるので、そこでしっかりチーム一丸となって全員で頑張っていきたいと思います」

Q. 区間賞を取った3選手<山川拓馬(1年)、田澤廉(4年)、花尾恭輔(3年)>へ質問。区間賞への感想は?

4区 山川選手
初めての駅伝で初めての区間賞を取れたこと、さらに強い選手もいる中で取れたのは自分の自信に繋がった。タイムは設定タイムよりも1分近く早く走れて、それは素直に嬉しい。

7区 田澤選手
自分は区間賞を取って当たり前。全日本では4年連続の区間賞が掛かっていたので思い入れはありましたけど、見てわかるように当たり前だったので特にない。嬉しいは嬉しいが、当たり前かなという感じ。

8区 花尾選手
区間賞を取れたのは素直に嬉しい。タイムも追い風の中だったので、ある程度優位に立って走れたのは自信になった。

Q. 田澤選手へ、最初の10キロをだいぶ突っ込んで入ったと思うが、手ごたえや自信はあったのか?また、大八木監督は田澤選手の入りを見てどのような評価をしたか?

田澤選手「去年ある程度自分の中で突っ込んでレースできたことが自信になっていて、(98回の)箱根駅伝でも同じように突っ込んだレースができた。(自身の)レベルが上がってきている中で、全日本にも思い入れはあったので、ここで自分が大きな記録を出して全日本を終えたいと思った。
49分台を目標に走ったのでそれを達成できてよかった。途中地点(10キロあたり)で28分くらいだったので、手元でも自分の想定通り、納得のタイムだった」

大八木監督「私の推定タイムが50分21秒(前の日本大学、ワンブイ選手の区間記録)だった。その上がりをクリアすればいいという気持ちであったが、追い風もあったのでもしかしたら49分台は出るんじゃないかという思いはあった。
入りは13分57秒だったのでそこまで突っ込んで入ったとは思わなかった。近藤君(青山学院大、近藤幸太郎選手④)の入りの方が速かったので、後半上げられるかなという思いがあった。その時点で通過タイムは言ったけれども、後半上げなかったら49分台はいけないなという感じがあったので。当然箱根を踏まえてやるのならば、昨年も14分台で入っているし、13分50台くらいで行っても今の田澤の力ならばいかなくちゃいけないところなので、そこまで突っ込んでいるという感覚はなかった。
潔く言いましたけれども、大学のレベルが上がってきているのはある。だがオレゴンに行っている選手でもあるので、世界で戦うのであれば今回の創価大学の選手(フィリップ・ムルワ)に勝って当たり前、同じくらいの記録を持っているので、むしろ勝たなくてはいけない学生であろうという思いはある。今回は勝ってよかったと思う。
出雲は体調が悪くて負けたけれども、体調が良ければ勝てるんだという思いはありましたので、勝ててよかった。次は箱根に向けて頑張ってほしい。

Q.円健介(4年)、篠原倖太郎(2年)、山川拓馬(1年)へ質問。今シーズン、チーム内の競争激しいと思う。チーム内の競争を経て、自分自身が強くなっていると思うところは?

「チームの競争は、去年より激しいし、競争のレベルもひと段階上がっていると実感している。今回全日本に出走したメンバーのタイムを見たら分かると思うが、主力の選手たちも調子良いし、メンバー外の選手も調子が良いので、さらに箱根に向けて競争になってくる。自分としても、これから最後の箱根になるので、しっかりチーム内競争を勝ち切っていきたい」

山川「自分も、ギリギリまで全日本を走れるかどうか分からない状態だった。1学年の中でも自分と同じくらいの人というのは多いので、その中でも日頃の練習を自分の方ができていないというのがあった。そのため、学内で競り合っていくというのは今後も全く油断が出来ないという状態」

篠原「出雲駅伝の時に自分はケガをしていたが、昨年山野さん(4年)や鈴木芽吹さん(3年)がメンバーに入っていたので、自分も入るだろうという慢心もあった。それで今回外れて、改めて学内の競争というのがレベルの高いものになっていると感じる。また、昨年は自分の学年に、自分と佐藤条二だけという感じですけど、今年は新たに吉本や亘理(ともに2年)がメンバーに絡んでくるようになった。学年としてもレベルが上がっているのかなと思う」

Q. 花尾恭輔(3年)へ質問。出雲駅伝の時に「全日本は僕のレースなので」と言っていたが、いいイメージは1年の時から持っていたのか?

花尾「1年生の時は17キロという距離を走ったことがなかったので、どちらかというと不安要素があった試合だった。1年生から区間賞を獲得することができてから2年目、3年目と自分にあったような、相性の良いレースかなと思い始めた」

Q. 他の三大駅伝(出雲・箱根)と比べても走りやすいのか?

花尾「出雲は区間2位で終わっているけれども、全日本は区間1位を取ることができている。自分の感覚や体調の周期かよくわからないけれど、全日本は毎回調子・状態とも良く、相性が良い」

Q. 大八木監督へ質問。二冠が9度目、出雲・全日本と制したのは3回目。三冠への思いは?

大八木監督「これだけやっていたら勝ちたいと思うけれど、こればっかりはどうしようもない。次の箱根今まで以上に準備はしているつもりでいるけれど、ここにいるメンバーの他にも、山上り下りがありますので。少しずつ準備をしていますけれど、過去2回(出雲・全日本の二冠)もやっていますので、今まで以上に準備をして、ここにいる選手たちもそうですけど、チームが『三冠しましょう』という思いがあるので、私も親心じゃないですけど、三冠取りにいこうという気持ちでやっているので、選手たちも思いを本気でやってくれれば可能性は高いのではないかと思っています」

 

 

全日本大学駅伝対校選手権大会 11月6日(日) 8:05スタート 熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前(8区間、106.8キロ)

1位 駒澤大学 5時間06分47秒 ※大会新記録、3連覇、出雲駅伝に続き今季2冠
2位 國學院大學 5時間10分08秒 ※大会新記録
3位 青山学院大学 5時間10分45秒 ※大会新記録
4位 順天堂大学 5時間10分46秒 ※大会新記録
5位 創価大学 5時間12分10秒
6位 早稲田大学 5時間12分53秒
7位 中央大学 5時間13分03秒
8位 東洋大学 5時間13分10秒
以上8校がシード獲得
9位 明治大学 5時間15分29秒
10位 東海大学 5時間16分01秒
11位 東京国際大学 5時間16分41秒
12位 神奈川大学 5時間17分30秒
13位 中央学院大学 5時間17分56秒
14位 大東文化大学 5時間19分07秒
OP 日本学連選抜 5時間21分35秒 ※オープン参加
15位 日本大学 5時間22分54秒
16位 関西学院大学 5時間25分53秒
17位 大阪経済大学 5時間27分14秒
18位 立命館大学 5時間28分00秒
OP 東海学連選抜 5時間31分50秒 ※オープン参加
19位 札幌学院大学 5時間32分17秒
20位 愛知工業大学 5時間32分42秒
21位 皇學館大学 5時間33分26秒
22位 環太平洋大学 5時間37分03秒
23位 第一工科大学 5時間41分41秒
24位 新潟大学 5時間43分18秒
25位 東北大学 5時間53分01秒

 

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