都のコロナ新規感染者は130%増…第8波の入り口か?
(写真 東京都提供)
平日午後5時からお送りしている全国33局ネット「ニュースパレード」
新型コロナウイルスの新規感染者がじわじわと増えています。
11月4日の都のモニタリング会議では
1週間平均の新規感染者数は先週に比べ130%と大きく増加と報告されました。
東京都医師会副会長の猪口先生は「オミクロン株になってからは、この130%ぐらいを超えると急激な増加という傾向も見られ、注意を払う必要がある。
第8波の始まりかどうかは、確実にそうだという状況ではない」と話していました。
増加の要因については
1 第6・7波で獲得した免疫力が落ちている
2 気温の低下で換気をしなくなってきた
3 規制緩和により入国する外国人の増加
4 新しい変異株の出現
外国人が多く入国することで、新たな変異株も出てきたということです。
例えば欧米で増えているBA5系統の亜種「BQ.1.1」
シンガポールやインドで増えているBA.2系統とBA.2.75系統の組み替え体「XBB系統」など。
いろんな変異株が出てきて、覚えきれませんが…。
11月3日、浅草を取材した時も外国人観光客はカナダ・オーストラリア・イスラエル・台湾など各国から大勢訪れていました。
仲見世通りの土産物店の方は「この3年本当に苦しかった。やっとですよ!一息つけたのは…やっと半分まで売り上げも戻ってきた。行動制限はもうしないでほしい」
「ほとんどの外国人観光客はマスクをしている。感染対策はしっかりやるが、コロナはあまり気にしていない」
「今は欧米系が多いが、もっと中国人観光客に来てほしい」と。
また、円安の影響もあって、高額の商品もよく売れているそうです。
かっぱ橋道具街で包丁や食器などを扱うお店にインタビューすると
「外国人のお客さんが増えて免税の処理も増えた。ありがたい。メイドインジャパンの結構高い8000円とか1万円とかのおろし金を平気で買っていく」
確かに、高価な包丁など店の中でずらっと並べて買う姿も見られましたし
みやげ物の店でもTシャツを複数枚買ったり、箸など小物もよく売れているようでした。
日本人観光客も全国旅行支援を使って熊本から来たという着物姿の若い女性グループや、花やしきで遊ぶという家族連れなどで
コロナ前に近い賑わいでした。
感染者数に対する重症化数は少ないというオミクロン株ですが、もちろん感染者は減ってほしいところ…。
専門家からは、コロナ感染者を減らすためには、
一人一人の感染防止対策や換気対策に加え
オミクロン株対応のワクチン接種、インフルエンザワクチン接種が呼びかけられています。
小池知事は11月1日、5回目のワクチン接種を報道陣に公開しました。
小池知事が接種したのは、オミクロン株対応のファイザー社製ワクチン。
ちなみにインフルエンザワクチンは既に10月中に接種済みだと話していました。
その知事は、11月5日今夜から11月11日(金)にかけて、エジプトに出張。
COP27(国連気候変動枠組条約第27回締約国会議)への出席が目的です。
都の大規模接種会場では予約なしのワクチン接種も行われています。
HPなどでご確認ください。
都庁担当記者 伊藤佳子