旧統一教会・勅使河原氏会見「宗教2世」がずらっと並ぶ場面も…
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10月20日、旧統一教会は渋谷区松濤の教団本部で記者会見を開きました。
私達記者は、教団が用意したベージュのスリッパに履き替えて、靴をレジ袋に入れて、記者会見場に入ります。
勅使河原秀行改革推進本部長は、
政府が「質問権」を使い、教団の実態調査を行う方針を示したことについては
「誠実にその質問に対応させていただきます」と答えました。
また、関連団体が自民党議員に「政策協定」への署名を求めていたことについて、
「聞いたことがある。たぶんそうだと思う」と認めました。
その一方で「政策が一致する政治家を国民が応援するのは政界工作ではない、なにか問題ですか?」とも…。
そしてびっくりしたのは、2世信者だという20名弱(17名?)のスーツ姿の男性達を「ここに呼んでいますので…」と紹介したところ…
マスクをして無言でずらっと並んだ彼らはちょっと異様な雰囲気…。
勅使河原さんは「同じ悩みを通過してきた彼らが2世信徒の対応に最もふさわしい」
「宗教2世に寄り添い、さらなる改革を推進するため、教区長の3分の1を2世信者に切り替える」と話しました。
68人いる教区長のうち20人を、2世信者に交代させ、責任を持たせるということです。
さらに「以前の会見で『第3者的視点が必要だ』と指摘されたので…」と、日米の弁護士3人に助言を求めることにしたと紹介しました。
一方、元妻が旧統一教会の信者で、長男は36才で自ら命を絶ち
教団による被害を訴えている橋田達夫さん。
18日に橋田さんは、会わないと断っているのに勅使河原氏がアポなし(マスクなし)で家に来て、「マスコミに出ないで」と要望してきたと、怒りの会見を行いました。
これについて、勅使河原氏は「(メディアに出ないでとは)言っていません! 言論は自由」と反論。
さらに、橋田さんの元妻が、橋田さんの主張に逐一違う内容を話すインタビュービデオを流しました。
勅使河原さんは「真実は当事者にしかわからない。片方だけの言い分で番組をつくるのはおかしい。もう片方も載せるべき、こういうものを流すのは複雑だが、家庭連合の多くの信者さんの名誉もある。『ちがうものはちがう』と上映した」と説明していました。
会見は予定の1時間を上回り1時間半行われ、それでも記者の質問は終わらず…でした。
都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子