新米が3年ぶりに価格上昇　森永康平氏「生産者のことを考えたら“値上げをするな”とは言えない」

小麦粉の代わりに米粉を使うなど「前向きな発想が必要」

近年の米の価格は、コロナ禍による外食の減少を受けて値下がりが続いていた。様々な食品が値上げを行う中で安値を保っていた米だが、生産量の減少と生産流通コストの増加が主な原因となり値上げに至ったという。

値上げに対しては消費の減少を招く恐れがあるとの懸念も上がっているが、森永氏は生産者の事情に理解を示した。

「あらゆるものが値上げされていますが、生産コストが高くなっているわけですから、生産者側のことを考えたら“値上げをするな”と言えない部分もありますよね」（森永氏）

需要が回復して生産量が増えれば、価格は少し戻るかもしれない。寺島アナが、ウクライナ侵攻の影響で小麦が品薄状態になり、小麦粉の代わりに米粉を使おうという動きがあったと話を振ると、森永氏も「暗い世の中ですが、前向きな発想が必要」と賛同した。

「円安だから日本はだめだとか、最近はネガティブな話が多いですよね。私自身も経済の話をしているとネガティブな話が多くなってしまいます。ただ、寺島さんがおっしゃった通りで、ピンチはチャンスですよね。生きていく以上、今の現況下でできることは何だろうとポジティブに考えていくことが“戦略を立てる”ということですから、政治家の皆さんもその発想を持ってほしいと思います」（森永氏）

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