村上信五くんと経済クン「日本の農業と経済をお勉強！」

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【ノウタス株式会社とはどういう会社？】
家族経営農家の課題を解決する色々なサービスを企画開発している会社。日本の農業に占める家族経営農家の割合はおよそ96％。ただ、家族経営の農家は後継者不足、技術導入の遅れなど、多くの課題を抱えている。一方で日本の食品の品質の高さ、多様性は日本が世界に誇る資源であり、日本経済や文化にとってとても大切なもの。それを支えているのは多くの家族経営農家。そこでノウタス株式会社では家族経営の農家を支援する取り組みを中心に行っている。
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【“ノウタス”に込められた意味は？】
優れた技術やビジネスに「農業を足す」ことで「農業を助ける」という２つの意味が込められている。
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【ノウタスを立ち上げた経緯は？】
商社、システム会社、コンサルティング会社と経験してきた高橋さん。金融分野を中心に色々な分野の新規事業立ち上げ、IT化、デジタル化支援に携わってきた。一方で家族が農家を営んでいて、そこの経営支援を行っていて、そこから見えてきた色々な業界課題に自分の経験を生かしたい、との想いからノウタスを立ち上げた。高橋さん以外の創業チームの多くが、実家が農家だったり、農学部出身だったり、実家の農家を継いで農業をやっている人が多い。
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【ノウタスが行っているユニークなサービス】
今年の5月からはオンラインで収穫体験をしてもらったあとに、参加者のみなさんに農作物を食べた後に支払いする値段を自由に決める「あと値決め」というサービスを始めた。
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【オンライン収穫体験とは？】
スマホのオンライン会議で農園と東京をつないでいる。ノウタスはそこに司会進行として参加し、参加者と農家さんのバックグラウンドを引き出しながら話をつなぎ、果物を選んで収穫してもらう。それを次の日に自宅に届けるというサービス。観光農園じゃなくてもでき、消費者の方と話す機会があるということで、農家のみなさんから好評。参加者のこれをきっかけにその農家さんファンになって実際にその地域に旅行される方みいたりして、地域活性化的な取り組みにもつながっている。
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【“後値決め”とは？】
食べた後から値段をつけるサービス。農作物のインターネット販売は増えているが、どうしても値段勝負になってしまう。価格以外での差別化は難しいのが実情。しかし、農作物は同じものは一つとしてない。一つひとつ値段が違っても良いのではないかと考えた。払ってもらえない食い逃げリスクはあるので、業務提携している金融事業者に間に入ってもらい、農家のみなさんにはリスクのない形で取引ができるようにしている。これにはコンサルタントの経験が生かされている。平均して、出品した価格は市場価格の1.4倍以上の後値付けがされている。最初は不安だったが、支払いにもちゃんと血が通うんだな、お金は相手に感謝を伝えるためのコミュニケーションツールなんだな、ということを実感している。
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【シャインマスカットと巨峰】
現在、ノウタスモールというサイトを作ってシャインマスカットと巨峰のセットを販売している。代金は送料代相当の1000円だけ。あとは好きに後値決めしてください、ということを行っている。最近シャインマスカットブームはすごいが、一方で巨峰は年々出荷量が下がっていて、販売価格はシャインマスカットの半額くらいになっている。ただ、食べてみるとやっぱりおいしい。そこで、味わってもらった上で市場価格に左右されない形でシャインマスカットと巨峰それぞれを評価してもらいたい。その結果、巨峰がシャインマスカットと同じくらい評価されれば、巨峰の価値の見直しにつながっていくのではないかという想いで取り組んでいる。
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【今後ノウタスがチャレンジしようとしているサービスは？】
最近セルフレジやセンサーを使った完全無人店舗の増え多治米手いる。この流れはOMO、オンラインとオフラインの融合といわれている。それを果物狩りの観光農園で実現できないかと考えている。その実験店舗を長野県須坂市で10月30日オープン予定で準備を進めている。スマホで自動チェックインして、支払いまでキャッシュレスで自動的に行われるもの。完全無人を目指したいわけではなく、定型的な運用やお金のやり取りはデジタル技術に任せて、農家さんはお客さんとのコミュニケーションなどに集中できる環境を提供したい。
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【ノウタスが挑戦したい農業の課題】
４～５年で高橋さんの親世代は農家を辞めてしまう。人手不足など農業の課題を最新の技術で解決しようと思うと機械の導入など難しく感じるが、実は一つ一つの技術はそんなに難しくない。スマホでできることもある。現実的に農家さんが導入できて少しでも助かるサービスを企画開発していきたい。
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村上さんの推薦でご出演頂いた高橋さん。未来のあるお話をたくさん聴けて良かったです！デジタルや最新技術を農業に足す、まさにノウタスすることで、農家の方も消費者もより笑顔になれるのだなと思いました。また最新技術というと、人との関わりが少なくなるんじゃないかというイメージもありましたが、どちらかというと、よりコミュニケーションを大切にするために取り入れる必要があるのだなということも感じました。高橋さんがお土産で持ってきてくださったシャインマスカットとクイーンルージュ、最高でした！！ご馳走様でした！！
坂口愛美