座長・三宅裕司がSET劇団員のために給料制を導入するも失敗した理由と改善法を明かす
10月21日から第60回記念本公演がスタートする「劇団スーパー・エキセントリック・シアター」の座長、三宅裕司さんが10月3日の大竹まことゴールデンラジオに登場。知られざる苦労話を明かした。
阿佐ヶ谷姉妹、渡辺江里子「三宅さんは、ミュージカル・コメディ・アクション的な部分も兼ね備えた、劇団スーパー・エキセントリック・シアターをずっとやらていますが、続ける秘訣や努力されたことはありますか?」
三宅「これはもう座長の人柄!」
阿佐ヶ谷姉妹「…。」
三宅「…と、いつも言ってるんですけど、それはそれとして。」
スタジオ(笑)
江里子「すいません、私達お笑いなんですけどツッコミがいませんので。」
三宅「2人ともボーッと見てたんでどうしようかと思っちゃった。だいたいお客さんの拍手と笑い声ってたまんないじゃないですか。それでアンケート用紙に、「これで明日から元気に仕事ができます」みたいなことを書いていただくと嬉しいし。そうすると来年何やろうかなって思って、もっとお客さんが楽しめる、驚くようなことをやりたいと思うわけですよ。それを毎年やってるうちに、これぐらい続いちゃったみたいな、ことだと思います。」
阿佐ヶ谷姉妹、木村美穂「解散危機みたいなのはなかったんですか?」
三宅「マスコミのお仕事をたくさん頂いて忙しい時があったんですけど、それでもチラシには「演出・三宅裕司」と出てるわけですよ。でも演出する時間もないし、考える時間もないし、稽古場行ってボーッとしてました。それでも旗揚げメンバーと演出助手が優秀だったんですね。みんながフォローしてくれて、三宅に恥をかかせないようにとね、ここはやっぱり素晴らしかったですね。」
江里子「座長のお人柄ですね。」(笑)
三宅「ただ金は使いましたよ。なにしろ劇団を給料制にしましたから。だって劇団やってる人ってみんなバイトしてますから。そうすると芝居がうまくならないうちに、どんどんバイトが上達してくわけ。最終的に社員になっちゃう。」
江里子「私もバイト先でスーパーバイザーの肩書をもらったりしました。」
三宅「それが嫌だったんです。ミュージカル、コメディ、アクションってやらなきゃいけないことがたくさんあるのに、レッスンの時間にバイトしているわけですよ。なのでレッスンの時間にちゃんとレッスンができるように給料制にして、みんなのレベルアップをしようと。」
美穂「劇団って財政難のイメージがありますけど、給料制ってすごいですね。」
三宅「最初は3万円ぐらいから徐々にね。でもこれ、うまくいかなかったんです。給料が10万ぐらいになるとみんな安心してきちゃって「これでいいや」みたいになっちゃう。あれ?みんな逆にレッスンに力入ってないなって。それで雰囲的に続けちゃいけないなっていうんで何年か給料制を続けたあと、また戻したんです。仕事の歩合制にね。やっぱり人間って難しいなと。だいたい人に厳しく自分に甘いんですよね。」
江里子「本当にそう。私も美穂さんにばっかり厳しくてごめんなさいね。」
三宅「こんなところで?」
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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