中元日芽香「メンタルが強いってどういうこと?」心理カウンセラー中元がメンタルについて語る
『中元日芽香の「な」』が、9月26日(月)午前7時に更新され、「中元のつぼ」のコーナーでメンタルについて取り上げ、そもそもメンタルとは何か、メンタルトレーニングや、メンタルヘルスについて話した。
中元は、まずメンタルの強弱について自身の見解を語るった。
「メンタルが強いとか弱いとかって言うけれど、メンタルが強い人弱い人ってどういうことなんでしょう?メンタルという言葉そのものは、「精神的な」っていう英語からきていて、私もこれまで番組の中で度々使っていた。メンタルが強い=精神的に打たれ強いということだそう。そのように言い換えると、精神的に打たれ強い人弱い人の2者に分けるというよりは、グラデーションになるとは思うけれど、自分はどちらかというとメンタルが強い方かな弱い方かなっていうふうに想像することがなんとなくできそう。たとえば仕事のミスで上司に怒られてしまいました。この時誰もが落ち込んだり反省する。その上で次は気をつけようって気持ちを切り替えられる人はメンタルが比較的強いと私は思うし、中には翌日になってもずっと気にしてしまうとか、罪悪感で落ち込みを引きづってしまう、夢にも出てきてしまう人はメンタルの強度でいうと、もう比較的あまり強いとは言えない。メンタル強い弱いのどちらがいい悪いってことではなく、それぞれの性格。ただこのストレス社会と呼ばれる現代においてメンタルが弱いと時に生きづらさを感じることはある」
では、そんな強い弱いで表されるメンタルを筋肉のように鍛えることができるのか。中元がメンタルトレーニングについて教えてくれた。
「メンタルを強度で表すなら鍛えることもできるのか。メンタルは目に見えないけれど鍛えることってできるんでしょうか?一応メンタルトレーニングっていう言葉があって、メンタルトレーナーという方もいる。メンタルトレーナーはスポーツ選手とか起業家さんについているイメージがあって、プレッシャーがかかるような方々。どちらもそういったプレッシャーを感じる場面でもメンタルを保つような働きかけをしていたりとか、心のあり方によってパフォーマンスにも影響することを思うと自己管理の一つ健康管理の一つとして考えられている。メンタルトレーニングをすることで自身の思考をコントロールできるようになると言われている。思考って、自動的に自然に浮かんでくるもの。感情で言うと悲しいとかうれしいとか。それをコントロールするってどういうこと?っていう風に感じるかもしれませんが、イメージで言うと悲しいが得意な人はいろいろな出来事と悲しいが結びつきやすくなってしまう。その比重を少なくして、嬉しいが浮かんでくる割合が大きくなってくると、日々の思考とか起きたことに対する捉え方が自分の中で変わってくる。悲しいばかりじゃなくて、中立的な立場に立ってこれが悲しいって感じるのは適切な評価なのか?みたいに考えられるようになって、適切な悲しいと気にするほどでもないことなのかとか、いろいろジャッジできるようになって、結果自分で思考をコントロールできることにつながってくるのがメンタルトレーニングによる効果の一つと言える。筋トレして二の腕が太くなったみたいに目に見えるものではないけれど、運動ならパフォーマンス、起業家さんなら仕事の仕方とか、社会人の方でも必要な人がいると思うので、日々の生活の中でメンタルトレーニングのおかげかなーって感じている人もいる」
メンタルのトレーニングについて語った中元は、メンタルを健康に保つ、メンタルヘルスという考え方についても話してくれた。
「ここまでメンタルの弱い人が強くなるためのトレーニングをお話ししたけれど、最後にもう一つメンタルがつく言葉でメンタルヘルスっていうキーワードがある。メンタルヘルスは心の健康。WHO世界保健機関はメンタルヘルスを「人が自身の能力を発揮し、日常生活におけるストレスに対処でき、生産的に働くことができ、かつ地域に貢献できるような満たされた状態」というふうに定義している。これを踏まえるとストレスケアもそうだし、他者との関わり合いとか、仕事とか、よりその生活の一部として考えることができそうというか、メンタルヘルスって結構誰にとっても大事じゃない?っていう風に考えることができる。メンタルトレーニングとメンタルヘルスって何が違うんですか?っていうところで言うと、このメンタルトレーニングもメンタルヘルスの一部。健康な心が土台にあって、その上でより仕事や運動のパフォーマンスを上げるためにトレーニングをして強化していく。メンタルヘルス、メンタルトレーニングは、メンタルが弱い人のためのものかっていうとその限りではなくて、誰にとっても心が健康であるためにケアをしたいっていうふうに考えるし、自分は常に心病んだ状態で生きていきたいよっていう人はあまりいない。メンタルが強いと思っていた人も環境の変化とかライフイベントによって心を消耗しすぎると心がポキッと折れてしまうこともある。なので、誰にとってもメンタルヘルスっていう知識は知っておいて損はないし、メンタルトレーニングにいろんな方は興味を示すっていうのもあの自然な流れ。関心を持つ人が一人でも増えて心が健康な状態ってなんぞや?って考え続けることが大切なこと。この番組もその一助になれていたら幸いです」
EDで中元は、自身のメンタルの強さについても教えてくれた
「心理カウンセラーってメンタル強いの?って思われがちです。私は別にめっちゃ激強ではないし、弱いところもあると思うけれど、こういう考え方をしていけばいいよねとか、まあしんどい時は無理せず行こうよみたいに思うことで、自分の弱さをカバーできる方法はだんだんわかってきてだいぶ生きやすくなった。なので、まぁそのまず自分が強いとか弱いとかどういう場面が苦手みたいなことを把握して、その上であのどう対処していこうかなーっていう自分の方法を模索していくのが大事なこと」
『中元日芽香の「な」』は毎週月曜日午前7時に、Podcastにて更新中。
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Profile
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1996年4月13日生まれ。広島県出身。早稲田大学在学中。 日本推進カウンセラー協会認定、心理カウンセラー&メンタルトレーナー。 2011年から6年間、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーとして活動したのち、2017年にグループを卒業。 自身の経験から、心理カウンセラーになることを決意。グループ卒業後、認知行動療法やカウンセリング学などを学び、2018年にカウンセリングサロン「モニカと私」を開設し心理カウンセラーとして活動を始め現在に至る。