内田理央インタビュー「金曜の夜は、アニメ& ゲームが合言葉。」
この秋スタートする新番組『内田理央のレコメン!FRIDAY 』は、アニメやゲームなどをテーマに、金曜夜9 時から2 時間の生放送でお届けします。
今回は、この番組のパーソナリティを務める内田理央さんにお話をうかがいました。
※こちらは、文化放送の月刊フリーマガジン「フクミミ」2022年10&11月号に掲載されたインタビューです。
つらいときほど漫画やアニメから勇気をもらう
─ 新番組おめでとうございます!
内田 ありがとうございます!
─ 金曜日夜9 時から2 時間の生放送ですが、ラジオ出演のオファーを受けたときの心境を教えてください。
内田 ラジオはすごく好きなのでとても嬉しかったんですけど、2 時間の生放送は初めてなので、私に務まるんだろうかという不安はありました。「すごい大役だ!」と思って、いまでもドキドキしています。
─ 内田さんは、ご自身ではどんな性格だと捉えていらっしゃいますか?
内田 基本的には明るいと思うんですけど、ネガティブなところもあって、マネージャーさんからはよく「ポップなネガティブ」って言われます(笑)。お仕事で難しいことがあると、すぐにポップな感じで弱音を口に出しちゃうんです。「できない! どうしよう! ヤバい!」みたいな(笑)。だから、周りからはあまり悩んでいるように見えないというか、「いつものことだからどうにかなるだろう」って思われてるみたいです。
─ 「どうしよう!」となったときの自分なりの対処方法はありますか?
内田 昔からなんですけど、つらいことや登らなきゃいけない山があるときは漫画やアニメから勇気をもらうことが多いです。私自身がネガティブで弱音を吐くタイプなので、漫画やアニメで強い心を持って突き進んでいくタイプの登場人物に触れると「がんばろう!」という気持ちになれますね。
こよなく愛する『ジョジョ』の世界観
─ 内田さんが愛する作品の一つに『ジョジョの奇妙な冒険』がありますが、内田さんが感じる『ジョジョ』の魅力を教えてください。
内田 『ジョジョ』には壮大なストーリーも、キャラクターの魅力も、駆け引きのある戦いもあって、面白い要素がたくさん詰まっているんですけど、その中でも私は「どんな困難にも立ち向かう精神」が描かれていることにすごく惹かれました。
─ ちなみに好きなキャラクターは。
内田 (岸辺)露伴先生と(空条)徐倫です。作品としても第4 部と第6 部が好きです。露伴先生が登場する第4 部は杜王町という狭い世界でいろいろな事件が発生するんですけど、「何かが起こりうる」という空気に満ちているというか、「日常の中の非日常」という感じのちょっと不思議な感じの世界観が大好きです。
第6 部は女性の徐倫が主人公であることに衝撃を受けましたし、それがものすごく嬉しかったです。『ジョジョ』の歴代の主人公に負けないぐらいの強い心を持った徐倫に憧れましたね。
─ そんな大好きな『ジョジョ』の世界に、昨年はご自身もお仕事で参加されました。ドラマ『岸辺露伴は動かない』(第6 話「六壁坂」大郷楠宝子役)の現場はいかがでしたか?
内田 衣装合わせの時点から皆さんが“ジョジョ愛”にあふれていることが伝わってきました。みんな『ジョジョ』が好きで、素敵な作品にしようという思いで取り組んでいたので、私も女優としても一人のファンとしてもがんばろうという気持ちになりました。
─ 露伴先生と対面する長回しのシーンがありましたが、(露伴役の)高橋一生さんと内田さんが向き合う姿を横からカメラが捉えるという構図で、そのときの内田さんの背すじが真っ直ぐに伸びていて美しかったのがとても印象的でした。
内田 ありがとうございます。普段は、いま見てもわかるようにいい加減な姿勢なんですけど(笑)。大郷楠宝子という役はお金持ちのマダムで、年齢も自分より上の設定でした。あのシーンではなるべく大人でミステリアスな人物に見せたいというか、「隙がない人」に見せたいという意図で姿勢を良くしました。あと、これはただのファンとしての発言で申し訳ないんですけど、あのシーンは「本物の露伴先生が目の前にいる!」という興奮を抑えるのが本当に大変でした(笑)
親子で熱中する、原点としての『仮面ライダー』
─ 文化放送では特撮系にスポットを当てた番組も放送されているのですが、内田さんも小さい頃から仮面ライダーシリーズがお好きで、お仕事でも『仮面ライダードライブ』(詩島霧子役)に出演を果たしました。
内田 仮面ライダーは本当に私の原点ですね。小さい頃から毎週欠かさず観ていました。『仮面ライダードライブ』は私の女優としてのスタートラインの作品でもありますし。うちの母が仮面ライダーオタクなんです。だから、親孝行ができたという意味でも思い出深い作品になりました。
─ 『仮面ライダードライブ』についてお母さんの反応はどうでしたか?
内田 出演が決まったときはすごく喜んでくれました。ただ、作品を観るときは、私に注目するというよりも一人の仮面ライダーファンとして観ている感じでしたね。母は仮面ライダーという“概念”が好きなオタクというか、仮面ライダーそのものに熱中しているので。だから、俳優さんを観て盛り上がるというより、「高岩さん!(高岩成二:特撮スーツアクター)」という感じなんです(笑)
─ 最後に、今後に向けての抱負をお願いします。
内田 A&G(アニメ& ゲーム)をテーマにした番組ですから、リスナーの皆さんに漫画やアニメ、ゲームの情報をたくさんお届けしたいと思います。あと、私が少し“ 脱オタ”していて、一応はオタクだった時期から比べると今は本当に“ 普通の人”になってしまってまして(笑)。なので、オタクの気持ちをこの番組で取り戻していきたいです! その意味でも、私のようにお仕事や勉強などで漫画やアニメの世界から少し離れている方にも漫画やアニメの魅力をお届けできたらと思っています。