【西武】内海哲也引退会見一問一答「心残りはライオンズで活躍できなかったこと、それに尽きます」

番組レポ 9/19, 2022

西武の内海哲也投手兼任コーチ（40）が19日、所沢市の球団施設内で引退会見に臨んだ。以下、会見の挨拶と一問一答。

「おはようございます。朝早くからお集まりいただき、本当にありがとうございます。私事ですが、今シーズンを最後に現役を引退することを決めました。現役生活19年間、いろんな事がありましたけれども、今はやりきった思いでいっぱいです。本日、引退のセレモニーをさせていただきますので、その時に皆さんの前でお話をさせてもらえればいいかなと思ってます。報道陣の方には、若い頃から色々と取り上げていただき、本当にありがとうございました。本日はよろしくお願いします。」

―率直な今の心境

「ついにこの時が来たかという感じです。」

―引退を決意したタイミング

「今シーズン始まってから、ずっとどこかで辞めないといけないなという気持ちはあって、それでも一軍に呼んでいただいたり、ファームの方でも調子もよかったり、そういう状況もあったので、本当にすごく迷ったんですけど。コーチ兼任で今年1年やらせていただいて、若い選手たちが伸びてきて、一軍の舞台で活躍する姿を見たいなという気持ちにもなりましたし、それで僕がいれば足枷になって、邪魔をしかねないなというのもありましたし、今年が引き際としては一番いいんじゃないかなと思って決断しました。」

―引退を決めた一番の理由

「ここ数年、一軍の登板機会も少なくなってましたし、たまにいくと、昔みたいに絶対抑えられる自信というのも少しずつなくなってきましたし、そういう気持ちで一軍のマウンドに立っても、自分自身やっぱり違うなっていうのが、今年特に思ったことなんで、それで決断しました。」

―引退を最初に伝えたのは

「家族です。薄々は家族も気づいてたみたいで。言った時は泣いてはいましたけど、すぐ受け入れてくれて、お疲れ様ということで言っていただきました。」

―家族の存在とは

「家族がいなかったら、ここまでやれなかったと思いますし。僕の支えでもあり、活力でもあり、全てでしたね。」

―現役19年間で特に思い出す場面

「やっぱりジャイアンツ時代のことをよく思い出すんですけど、優勝したり、最多勝をとれたり、叱咤されたり、いろんな思い出があります。ライオンズでも成績は残せなかったですけど、受け入れていただいて、ライオンズの一員になれたというのはすごく思い出に残っています。」

―現役ベストピッチング

「はじめに出てくるのは、長嶋さんと松井さんの国民栄誉賞授与式での東京ドームの登板が一番思い出されるんですけど、あの日は本当に絶対に負けてはいけない試合だったので、すごい緊張したのは覚えています。」

―初の最多勝の時は涙もあった

「正直、入団した時から150キロの真っ直ぐを投げるわけでもないし、千賀投手のようなフォークがあるわけでもない。本当に普通のピッチャーだったと思うんですけど、いろんな方に教えてもらいながら、ちょっとずつ力をつけていって、本当にそれが実った結果の最多勝だったと思ってるので、あの時は感無量でした。最後の17勝、18勝目はサヨナラ勝ちで野手の方に打ってもらって、支えてもらった勝利だったなと思って、あの時は本当にうれしかったです。」

―自身のピッチングスタイル

「決して速くない真っ直ぐでしたけど、本格派左腕だと自分に言い聞かせて。とにかく真っ直ぐを生かせるように練習をしてきたつもりですし、捕っていただいた阿部さんにうまくリードしていただいたんで、そういうのを積み重ねて、自分自身も投球術、バッターをおさえる術をちょっとずつ学んで今に至ると思っています。」

―巨人での15年、西武での4年を振り返って

「ジャイアンツでは本当に堀内監督にどうしようもないピッチングしても一軍で使っていただいたおかげで、一軍で活躍する土台をつくっていただきましたし、原監督にもエースと言っていただけるような使い方というか、大事な場面で任せていただきました。最後、由伸さんと、辻監督の時は、なかなか自分が思うようなパフォーマンスを出せなくて、本当に悔しい思いしかないですけど、本当に感謝してます。」

―西武で過ごした4年間の想い

「入団させていただいた時は、第二の野球人生ということで、活躍する気満々で入団したんですけど、ケガもあり、不甲斐ない、ライオンズファンの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。球団の方にも期待に応えられず、非常に申し訳ない気持ちでいっぱいなんですけど、CAR3219で若い選手たちと一緒にやれましたんで、僕のやってきたことを伝えられたと思いますし、これからの選手たちが伸びるように、微力ですが、やってきたつもりです。」

―西武で現役生活を終えるが

「感謝しかないですね。4年もみていただいたという気持ちしかないんで。本当だったらもっと早くユニホームを脱ぎなさいと言われてもおかしくない状況だったと思うんですけど、自分が決めるまで・・・現役を、現役をやらせていただいたので、本当に感謝しかないです。」

―現役生活、最後までこだわってきたものは

「こだわりは誰よりも早く来て、誰よりも練習するということ。実際できていたかどうかはわかんないですけど、それは自分の中では、自己満足の世界ですけど、やってきたつもりです。」

―現役19年間で通算135勝
　
「正直もっと勝ちたい、200勝目指していたので、全然足りないなというのは思ってるんですけど、でもよくやったなと思ってます。」

―心残りがあるとすれば

「心残りはライオンズで活躍できなかったこと。それに尽きます。」

―引退報告をした際の心に残っている言葉は

「いろんな方に報告したんですけど、本当にお疲れ様ということでみんなねぎらってくれて。印象に残った言葉は、ここでは内緒にしておきます。みんなねぎらってくれました。」

―後輩に伝えたいことは

「悔いのないように、野球人生はそんなに長くないので、やりきったと思えるような生活を毎日やってほしいなと思いますし、一軍で活躍すると本当に世界が変わると思うので、そこを目指して妥協せずに頑張ってほしいなと思います。」

―昨夜の過ごし方