【西武】松沼博久氏インタビュー…まさに崖っぷち！兄やんが考える巻き返しの鍵を握るのは「ベテランの打撃陣」だ！

――いやぁ～兄やん、トーンも低くなってしまうんですが、昨日ライオンズはマリーンズに敗れまして、勝負の1週間だった今週は痛恨の4連敗。特にビジターのPayPayドーム3連戦で3連敗ということになったわけですが、この1週間のライオンズの戦い、兄やんはどうご覧になっていましたか？

松沼「投打のバランスが悪すぎたっていうのがあると思うんですよね。今まで踏ん張っていたピッチャーたちが、疲れなのかプレッシャーなのか不調で、優勝に向けての経験があまりないピッチャーが多いので、それでちょっとつまずいたのかと思いますがね」

――最下位だった去年は味わうことがなかった雰囲気の中で、野球をやっていると思うんですが、優勝争いの中でのプレーというのは、心境的にはどんなものでしょうか？

松沼「やっぱり緊張感が普段より倍以上、プレッシャーかかりますね。だから、気の弱いピッチャーはちょっと使いづらいかなと思いますよね。まあ打つ方もそうですよね」

――野手の方は、3、4年前の連覇を経験している選手が多いので、やっぱりここは打線に頑張って貰ってということで。兄やん、9月の打線が、ここまで12試合を戦ってチーム打率が1割8分7厘。これパ・リーグの6チームでダントツで低いんですよね？

松沼「いやあ～、でも、今シーズンは全体的に点が取れないチームで、ピッチャーが頑張っていたわけじゃないですか。いつも1点、1点、完封負けとかね、ちょっと酷いと思いますけど、ここはベテランの栗山・中村が残り9試合を、怪我してもいいんだ～っ！っていうぐらいの気持ちでやってくれたら嬉しいなと思いますけどね」

――そのベテランの背中を見て、みんなが奮い立つというような、そういったところですかね？

松沼「そうですね。打てないかもわからないですけど、その後ろ姿って大事だと思うんですよ。ここまで来たらデータよりも、後ろ姿かなって勝手に思ったりしてますけどね。今までやってきた中村の経験値、それを見て若い選手がみんなついていくと思うんですけど」

――ライオンズ、非常に厳しい状態で、ピッチャーの水上や平良も登板数が50試合を越えるピッチャーも多くなっているということで、本当に踏ん張りどころかと思うんですけど。

松沼「今まで綺麗に抑えてたリリーフ陣がね、点を取られるようになっているんで、ここはやっぱり打撃陣に点を取って貰わないと困るんですよね」

――そうですね、先発ピッチャーも9月に入ってから頑張ってるんじゃないかと思うんですけどね？

松沼「そう思いますよ。2ケタ勝っているピッチャーが3人（高橋、與座、エンス）いるんですよ？だからやっぱりピッチャーのせいには出来ないと思うんです」

――やっぱり打線の奮起と。

松沼「最後は打線。ベテランと若手が刺激しあって、点を取って逃げ切るパターンですよね」

――兄やん、そういうところで、残り9試合となります。明日からはホーム・ベルーナドームで楽天との4連戦です。3位ライオンズと4位イーグルスが現在0.5ゲーム差。5位のマリーンズまでも2ゲーム差ということで、優勝もまだ最後まで目指して行くんですけども、CS圏内に残るということも気にしながらの戦いになっていきますね。

松沼「そうですね、CSに出て勝ち抜けば日本シリーズまで行けますからね、本当は優勝、悪くても2位という考えもあるんですけども、明日からの4連戦、これは悪くても3勝1敗ですね。もちろん負けられない戦いだし、4連戦が終わればそんなに連戦ってなくなるじゃないですか。だから、この4連戦で勝てるピッチャーを並べてね、うまくいけば4連勝出来ますしね」

――明日以降のライオンズの先発ピッチャーは、松本、與座、エンス、高橋光成と。まずは明日の初戦というのは重要ですね？

松沼「松本のボールの質はすごくいいんで、おそらくゲームはちゃんと作るし、勝てると思うんですよね。その後の2ケタ勝っている投手たちも点をあげずにきっちり勝ってほしいですね」

――先ほどもいいましたが、去年は味わうことの出来なかった状況の真っ只中ですよね？

松沼「そうですよ、去年は最下位でいいことが無かったけども、今年はここまでね、優勝出来るんじゃないか？ってワクワクしながら試合を見ていたわけじゃないですか。まだ諦めるのは早いですね。何が起こるかわからないということを信じて、残り9試合、やって欲しいなと思いますね」

※インタビュアー：文化放送・高橋将市アナウンサー