【西武】辻監督、首位攻防戦のショックは引きずらない。隅田投手の課題は「考えすぎる」こと?
9月15日、ライオンズナイターでは試合前に辻発彦監督のインタビューをお届けした。対ソフトバンク3連戦を終え、残り10試合。ファンに向けて意気込みを聴かせてくれた。
――首位攻防の3連戦、結果は残念でしたけど、どうでしょう? チームの状態が上がらない中で入ってしまったのかなとも思いました。
辻「流れが悪かったですね。打てないのもありますし、投手ももうひとつ……疲れなのか、乗り切れませんでした」
――3つ落としてショックも残るかと思いますが、もう残り10試合です。
辻「ショックはもちろんみんなあります。でも毎日試合がありますし、そういうことも言っていられない。今、言ってくれたように残り10試合ですから。全部勝つつもりで、選手たちはやってくれると思います」
――きのう(9月14日)でいいますと、隅田投手が初回の5失点はありましたが、それ以降は別人のような投球にも見えました。
辻「試合前にブルペンも見て、いままでみたいな力みも感じなかったので、いいかなと思ったんですが。出鼻にワンツーパンチじゃないですけど(5失点を)食らって。あれよあれよ、でした。ただ2、3回からはいい感じで投げられていたなと」
――初回と2回以降の違いというのは、気持ち的なものでしょうか? それとも技術的な?
辻「いつも立ち上がりがよくない投手なんですけど、いろんなことを考えすぎるんですよ。こうしなきゃいけない、こういう球を投げなきゃいけない、この走者を出したらいけない、とか。ただきのうも話をしたんですけど、とにかく『ひとりひとりの打者と勝負しているんだ』『その気持ちだけで投げなさい』と」
――きのうは今後の隅田投手に意味合いの深い試合になった気もしますが。
辻「いま本人とも話をしたんですよ。『感じ的にはよかったんですけど』と言っていて。『何かつかめたんじゃないの?』という話をして……『はい』と答えていましたけどね(笑)」
――残り10試合。気になるのは打線の状態です。状態を上げていくにはどういうことが必要になりますか?
辻「調子自体は悪いと思わないんですけどね。きのうもヒットは出ているし。ただ動きがないのでね……。大事にいこう、見ていこう、こういうバッティングをしよう、とか……あまり考えすぎないことですね。ひとりひとりの持ち味を、積極性を持って。甘い球を逃さず仕留める、という気持ち、思い切りが大事だと思います」
――きょうの先発は平井です。前回の先発での投球はすばらしかったと思います。
辻「よかったですね。平井も重要な試合で力も入ってくると思います。きょうも(相手が)美馬くんですから、なかなか点をとれる投手ではない。しっかり試合をつくって粘っていきたいですね」
――ファンも3連戦を落としてショックを受けていますが、昨年最下位から這い上がる姿、見たいだろうと思います。
辻「最後まで我々が諦めずに戦っている姿を見て、ファンの方は応援してくれると思います。そういう意味でもしっかりと1試合1試合、全力で戦っていきます」
――きょうは「ナイスゲームを」ではありませんね、「勝利!」ですね。
辻「はい。がんばります!」
※インタビュアー:文化放送・長谷川太アナ
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