東京五輪大会組織委員会元理事ら贈収賄で逮捕 藤井聡氏「商業オリンピックの実態ここにあり」

東京五輪大会組織委員会元理事ら贈収賄で逮捕 藤井聡氏「商業オリンピックの実態ここにあり」

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2022年8月17日、2021年東京五輪の大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者らが、汚職を理由に東京地検特捜部によって逮捕された。8月18日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーがこの話題について意見を交わした。

「オリンピックに対する心の形が歪んでいる」

高橋治之容疑者は、2022 東京オリンピック・パラリンピックの大会スポンサーだった紳士服大手のAOKIホールディングスから現金5100万円の賄賂を受け取ったとして、受託収賄容疑で逮捕された。
また、AOKIホールディングス前会長の青木拡憲容疑者ら3名も贈賄容疑で同じく逮捕に至った。なお、高橋容疑者は逮捕後、特捜部の取り調べに対して「資金提供はオリンピックとは関係のないコンサル料だ」と容疑を否認していたという。

このニュースについて、藤井氏は「当局は(高橋容疑者が説明する)コンサル料が嘘であるのが濃厚ということで逮捕に踏み切ったということですね。商業オリンピックの実態ここに有りということです。利権に群がるおぞましき人々がいるんじゃないかということですよね。特にスポーツの祭典と言いながらこういう汚職があるのは残念です」と素直な感想を述べた。

「このようなお金がたくさん動くイベントで、特に組織委員会のメンバーになったとするならば、例えばその期間含めて前後何年間はコンサルティング契約をやめるとか、自主的に何かが行われているものかと思っていたら、そうではないのですね」(寺島アナ)

寺島アナの指摘を踏まえ、藤井氏は2021年のオリンピックで感じた違和感を語った。

「かつては日本国の象徴として日本の国益のために頑張るという思いがあったにも関わらず、今回のオリンピックの開会式を見ていると日本を世界にアピールしようという思いもなく、学校の文化祭のような印象を受けました。本来オリンピックの組織委員会をやるのならば、スポーツの祭典であるということと同時に、日本として世界の方々に対していかなる振る舞いが礼儀なのかということを考えてイベント内容を考えます。公的意識で取り組むものなのに、結局(一部の関係者は)利権扱いしていたわけじゃないですか。オリンピックに対する心の形が歪んでいるんですよね。オリンピックに対する心構えが昔(1964年)と全く違いますね」(藤井氏)

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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