再生可能エネルギーを考える。長崎県五島市の洋上風力発電が大きなヒントに!?
8月17日の「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーのテーマは「再生可能エネルギー」。厳しい暑さ、電力不足で注目が高まるいま、国内で行われている取り組みについて語り合った。
まず東京都が条例化を進めている制度が話題に。2030年までに消費電力の50%を再生可能エネルギーにするために、新築の建物への太陽光パネルの設置を義務付けるというものだ。
西川あやの「義務化といわれると都が都民に向けて勧めているという見方もあると思いますが、発注を受ける住宅メーカーなどの事業者に設置義務が課されるので、住宅購入者は太陽光パネルを設置するかどうか選択できる。事業者の方が、住宅購入者全員にパネル設置を推奨する義務が課されるイメージで」
大島育宙「推奨をする義務が事業者に課されると。ここは都もがんばって説明していると思うんですけど、あまり届いていないと思う。脱炭素というのはいいことなのに『強制されるのはイヤ』と無駄な反発を招くので。ここは徹底的に、説明しすぎなぐらい、したほうがいいと思う」
西川「断る自由はあるとね」
義務化に関するデータも紹介した。賛成が56%、反対が41%で、若い層ほど賛成の割合が高い。20代未満では賛成が86%という結果が出ている。
永井玲衣「これ以前も大島さんと話したんですけど、我々って、環境問題、地球温暖化とか、学校で散々言われてきた……」
大島「生まれたときからね。僕らは環境問題のない世界を想像できないです」
永井「税金が足りないと地球がヤバい、あなたたちの世代は不景気です、ということをメチャクチャ言われてきて(笑)。ここまで具体的に何かがググっと進んでいるなという感じなかったので、そういう意味で、進んでいるのかなという感じはあります」
大島「20代未満で賛成が86%というのはすばらしいことで。僕らは91、92年生まれで小学校低学年のころから地球環境問題の話をされてきた。その成果が意識の部分で出ているのはいいことかな……と思う一方で。脱炭素、再生エネルギー必要だよ、と言っても、『ビジネス上の利点』というのが進まないと。大きな、イケイケの企業が『これはイケていることです』というのを大きく進めていく、潮目になればいいかなと思いますね」
話は変わり、電力の地産地消に取り組んで成功している、長崎県の五島市についても紹介した。
西川「『五島列島』の五島市。人口が3.4万人だそうで。必要な電力量の56%を風力、太陽光などで発電していると。主力は風力発電。しかも陸ではなく海に立てる洋上風力発電で。2016年に初めて導入、使用するのは高さ100メートル、3000トンもある巨大風車で、1台で2000世帯分、全世帯の12%を発電しているそうなんです」
大島「よくテレビとかで見る。そんなにパワーあるんですか」
西川「洋上風力発電は陸上と比べてのメリットもあって。風の乱れが小さい、陸よりも発電量が多い。あと景観や騒音への影響が、陸よりは少ないということですかね。デメリットとしては、海の上のため工事費用がかさむんだそうです。陸のおよそ2倍から3倍」
大島「でも2倍から3倍なんだ、技術的にはもっとかかるのかなと」
この五島市の話をきっかけに、地産地消のメリットについても深堀りした。エネルギーのあり方、使い方などが変わっていくタイミングに来ているのかもしれない。
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