電動キックボードが法改正で免許不要に。新興と大手が鎬をけずる電動モビリティ開発
いま街では電動キックボードが人気を博しているという。8月17日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では水曜コメンテーターで経済アナリストの森永康平氏と寺島尚正アナウンサーがこれら電動モビリティの新しい動きについて議論を展開した。
森永氏「新しい保険マーケットが生まれそう」
国内企業が電動モビリティの開発に照準を合わせているという。法改正により免許なしで小型の電動車を公道で走行できるようになるのに合わせ、市場の拡大が見込まれていることが大きな理由だ。ホンダの技術者が立ち上げた新興企業の「STRIEMO(ストリーモ)」は一人乗りの電動三輪車「STRIEMO」を年内に発売する。6月に300台分の抽選販売を開始したところ想定を上回る1200件の注文があり、追加販売を決めた。
道路交通法では電動キックボード、電動スケーターなどは原付バイクと同じ扱いになっているが、2年以内に施行予定の改正道交法では「特定小型原動機付き自転車」という新しい分類に属すことになり、16歳以上であれば免許不要で乗ることができる。ヤマハやトヨタも電動三輪車の開発を進めているという。
「これ、普及するんですかね?」と寺島アナが率直に尋ねると「今でも似たような電動のマシンが街中を走ってるのをよく見るんですが、僕はちょっと疎いので『これは車道を走って大丈夫なのかな?』って思っちゃうんですけど、増えてきてますよね」と森永氏。
「(文化放送がある)浜松町界隈もレンタルキックスケーターみたいなのがよく停めてありますよね。電動三輪車もこのスケーターと同じように流行ると睨んで各社で力を入れ始めたということですよね」と寺島アナも都心部で電動モビリティが増えているという感想だ。
「流行りそうな気がする一方で事故とかが増えそうですよね。一時期、電動じゃないキックスケーターが流行った時も事故とか起きてましたよね。下り坂だとけっこうスピード出るじゃないですか。それで歩行者とぶつかっちゃったりとか。そこは怖いですよね」(森永氏)
この小型電動車の市場は電動スケーターを中心に新興企業が先行している。業界大手の注目企業、セグウェイ・ナインボットは7月に日本仕様の電動スケーターの最新モデルを発表。一方で事故が相次ぎ、厳しい視線も向けられている。
「保険会社とかが狙ってそうだなと思いました。そこに一つの保険マーケットがまた新たにできそうだなって。こういうのに乗って気軽に移動したい気持ちもわかるのですが、個人的にはやっぱり走った方がいいと思いますね」と森永氏は今年に入ってからランニングにハマっていることも明かした。
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