松沼博久さん、「10回投げ切ったことが財産に」と松本航をねぎらう。下位打線に期待の言葉も

松沼博久さん、「10回投げ切ったことが財産に」と松本航をねぎらう。下位打線に期待の言葉も

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8月11日、西武はデーゲームで北海道日本ハムと対戦した。延長10回裏、2対3でサヨナラ負けを喫する結果に。ライオンズナイターではこの試合を松沼博久さんに振り返ってもらった。

――きょうのゲーム、ご覧になってどのようなことを感じましたか?

松沼「松本航がひとりで投げ切ったことに感心はしていますね。点が取れないのは下位の打者たちがまだ育ちきっていないということじゃないですか」

――きょうでいうと7番・長谷川、9番・西川、あえて入れているわけですからね。

松沼「そうですよ。西川はまだ今季ヒットを打っていないんだし、勝ちにこだわるのなら、ほかの選手を使うわけじゃないですか。辻監督は『選手層が薄いから』と前から言っている。そういう時期ですけど、いまは『成長すればすごいぞ』というのをあえて使っていると思うんですね。結果は出ていないですけど(笑)」

――出そうでしたけどね(笑)、もうちょっとで! 松本航は10回に投げたということは、9回まででほぼ100球で、球数のマネジメントができていたということですね。

松沼「いい球数で来ていましたから。最近はリリーフも増田が打たれたとか、水上が打たれたとか、ありましたし。松本も負けているけど、ひとりで投げ切ったのは財産になるんじゃないですかね」

――勝てたら最高でしたけど、援護点がなさすぎましたね。

松沼「ぜいたく言ったらキリがない、というところですよ」

――返す返すも前の日の4時間50分ゲームが長すぎたな、と思いますね。

松沼「さすがにおじさんたちは疲れが残って、お休みでしたね(笑)」

――ファイターズの継投が、そのきのうのゲームでいうと、かなりの投手がイニング途中からの起用になっていました。ライオンズは全員、イニング頭からでしたね。

松沼「きのうみたいに、しっかりと投げてくれるリリーフ陣は頼もしいと思います。水上や増田がしっかり1イニングを抑えてくれたのは大きい」

――水上、きのうなんて9球で3者凡退でしたよ。

松沼「だからあいつは……あいつって言ったらいけないですね(笑)」

――「あいつ」って(笑)。

松沼「あの選手は(笑)、すごく度胸があって。1試合打たれたぐらいだったら、へこたれることがないのかな、と。月間MVPもとって、よくがんばっていると思います」

――増田達至は火曜日にサヨナラホームランを打たれてしまいました。きのう抑えることはできましたが、コロナ明けの増田、3試合投げてひとつも三振を奪えていないんです。どう考えればいいですか?

松沼「万全ではないと思います。やる気はあるので、抑えで出して、結果的に打たれたので使い方は難しいですけど……。日にちもちょっとずつ経つにつれて、元に戻るでしょう。というか戻らないと困る!」

――少々お時間をいただければ、というところですね。あと平良海馬が右手中指の痛みで、きのう抹消。じつは前の試合の練習も早めに切り上げていたみたいで。

松沼「やっぱり痛かったのかな。平良もだけどライオンズ関係者も痛い」

――右手中指、投手はたくさん使いますから。こういう形で戦線離脱というのは、たまにありますね。

松沼「血行障害になりやすいんですね。投げていると、いつの間にか『手が冷たいぞ?』とか『指がおかしいぞ?』というのは何度かありました」

――一度、二軍で休養させて状態を見ながら回復させていくしかないですね。

松沼「どれぐらいの症状かわからないですけど、とりあえず抹消して休養に専念してほしいですね」

※聞き手:文化放送・斉藤一美アナ

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