暗い出来事も多いけど「あははソング」で笑いましょう!
7月31日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、午後3時台のコーナー『タケスクリプション 日曜名曲集』は
「あははソング」をテーマにお届け! 文字どおり笑いたっぷりな楽曲たちを紹介しました。
鷲崎健「暗いことも多いですし。楽しい、愉快な曲を聴いていただこうと。笑い声がいっぱい入っているような曲がいいんじゃないか、ということでございまして。さっそく1曲目、聴いていただきましょう」
♪「HAHAHA ~エルモのテーマ」/エルモ(松本健太)
鷲崎「みなさんご存じ、セサミストリートのエルモ。海外版とは別に、日本版のセサミストリートというものが一時期ございまして。いろんな国でオリジナルのセサミストリートというのをやっているんです。ブラジル、インドネシア、フランス、アイルランド、ドイツ、中国、オランダ、エジプト……。その国特有のキャラクターとかも出ていて。日本版にはあまりいなかったですけど、現代の心の病みたいなものを抱えたキャラクターもいっぱい出てきているんです。
エルモは圧倒的、人気キャラ。『くすぐりエルモ』なんていうのも90年代、世界的に流行りました。『HAHAHA』は槇原敬之さんが作詞作曲です。続きましてこちら、聴いていただきましょう」
♪「ヘイヘイブギー」/笠置シヅ子
鷲崎「笠置シヅ子さんは2023年後期のNHK連続ドラマ(連続テレビ小説)のテーマにも決まっておりますね。来年はある程度のブームが起きるんじゃないかと思われています。いちばん有名な『東京ブギウギ』は1947年(発表)、27万枚のヒットだったと。その年にレコーディングで次の年に発売だっけな?
『戦後ブギの女王』と呼ばれて、戦中からずっと音楽をやっていましたけど。適性音楽、ジャズをつけまつげベチーッとつけてやっていて。国賊じゃないか、なんて言われた笠置さんですけど、戦後大人気に。
この曲は『ヘーイヘイ』『ヘーイヘイ』っていうところありましたね。あれが戦後歌謡の中で初の、お客さんとのコール&レスポンス……と書いたものもありまして。正確じゃないのかもしれませんけど。戦後の自由の象徴みたいな方だったんじゃないかしら。昭和31年の『紅白歌合戦』ではなんとトリを務めておりました。続いてはこちらをお聴きください」
♪「笑いのツボ」/バンバンバザール
鷲崎「バンバンバザールをかけるのは2度目か3度目かな? 95年、『できました』という2ndアルバムに収録されています。マッドワーズという、解散しちゃったんですけど、日本一のジャグバンドのみなさんとの共演です。
曲自体は『Laughing in Rhythm』。スリム・ゲイラードという30年代から40年代に大活躍したアメリカのジャグミュージックのボーカリスト、コミックソングなんかをいっぱい手がけた方(の曲)で。スリム&スラムという2人組、これがアメリカの当時の大衆音楽の真ん中のひとつにあったんですね。ジャック・ケルアックの『路上』という有名な小説の中にもスリム・ゲイラードは出てきたと思います。
当時のコミックソングの『ジャイヴ』を日本語に訳すのは難しいですけど。いろんな世の中にある悲しいこととかを笑いにして届けよう、という音楽がバンバンバザールの日本語訳だったり、オリジナルだったりをつくっていた。興味あったら調べてみてください。
最後の曲はちょっと目線が違いまして。笑わない王様を笑わせる、という役目を授かった人の歌です」
♪「ブレーメンのマペット音楽家」/ブレス バイ ブレス
鷲崎「辛辣なことをおっしゃいますね、松井さん(笑)」
松井佐祐里「え(笑)?」
鷲崎「『これまだ笑っていないですね』と。諦めずに笑わせにいくの、明日も、リスを着て。っていう、エンタメに携わる人間としては心が痛くなる歌じゃないですか」
松井「そうですね……」
鷲崎「松井さん世代なら知っている可能性もあると思ったんです。2002年辺り、『みんなのうた』で流れていたんですよ。同世代の方なら、10歳ぐらいのころに観ている可能性がありますね。作詞の相田毅さんはSMAPや嵐などを手がけた方で。作曲の上野義雄さんはポップスもやり、ゲーム音楽やCMソングでも有名な方でございます。イントロのメロトロンの感じとか、トイ楽器っぽいもののアプローチを使ったQueen楽曲みたいなね(笑)。不思議な手触りの曲でございます」
「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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