曲はさわやかでも、歌っていることは……!? 「スピード違反」をテーマに選曲

曲はさわやかでも、歌っていることは……!? 「スピード違反」をテーマに選曲

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7月24日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、午後3時台のコーナー

『タケスクリプション 日曜名曲集』のテーマは「スピード違反」でした。発表と同時にスタジオから「なぜ?」という感じの

笑いが起きましたが、鷲崎さんがこのテーマで選曲をした理由は……?

 

鷲崎健「なんでかというと難しいんですけど、かけたい曲がありまして。それはきょう、最後にございます。それまではその曲をかけるためのつなぎだったんですが、結果、どれもすばらしい選曲となったと思います」

松井佐祐里「スピード違反の曲ですか? 想像できない……」

鷲崎「楽しんでいただければと思います(笑)。まずこちら聴いていただきましょう」

♪「自動車になったカメの歌」/田中星児

 鷲崎「さあ、ご陽気な歌から始まりましたよ(笑)。田中星児さんはみなさんご存じですかね。僕らはギリギリ知っているかな、という感じで、歌のお兄さんでした。この曲はゼッキーノ・ドーロ、イタリアの子供たちの歌曲コンテストで歌われたもので、ほぼ直訳。イタリアでもほとんど同じ内容で歌われている曲でございます。73年に『みんなのうた』で初めて日本で歌われまして、その後、長らくデータが失われていたんですが。2011年から始まった『みんなのうた発掘プロジェクト』というのがありまして。それで再度見つかってCD化されたという作品ですね」

松井「深いですね、歌詞」

鷲崎「そうなんです。一喜一憂して聴いてくれて、うれしいですね」

松井「速いだけがいいっていうものじゃないんですね、いろいろ……」

鷲崎「(歌の中で)しっぽが取れたときのリアクション、本当によかったですよ(笑)。続きましては、タイトルそのまんまでございます」

♪「スピード違反」/小林旭

鷲崎「決してこの(歌詞の)意見に賛同しているわけではございませんよ(笑)。こちら大瀧詠一さんがプロデュースされたベスト盤というのが、4枚あったんだっけな? そのうちのひとつ、ユーモアソング集というのに収録されておりまして、この曲、なんと未発表音源なんですね。そりゃ未発表だわ、という(笑)。スピード違反で捕まって、そのまま警察まで行ったら彼女も違反で立っていた、スピード違反も粋なもの……そんなメッセージありますか(笑)。

数々の大ヒット曲をつくった米山正夫先生の作詞作曲ですね、『リンゴ追分』とか『365歩のマーチ』とかの。小林旭さんは本当に、ユーモアソング以外もですけど、戦後歌謡曲の壮大なる実験場というか、様々なことをしていらっしゃいまして。こちらの大瀧さんプロデュースのベスト盤も一聴の価値アリですので、ぜひみなさん手に入れてください。

続きまして。恥ずかしいんですけど、また私の曲を……。こういうスピード歌謡、格好いいと思っていたんですが、免許を持っていなくて。クルマもバイクも乗れないので、自分なりのスピード歌謡みたいなものをつくってみました」

♪「走れ!チェアー」/鷲崎健・浅沼晋太郎 

鷲崎「いかがですか、思ったより速かったでしょう(笑)?」

松井「速いです! 煙だって立っていましたもんね」

鷲崎「そうなんですよ、途中で光速を超えているので(笑)。浅沼晋太郎さんという声優さんとですね、文化放送で『思春期が終わりません!!』という番組をずっと一緒にやらせていただいていて。番組で出したCDに入っております。ライブでやることもないので、こういうところで聴いていただかない限りはなかなか届くことがない曲です。鷲崎もこういう曲を歌っているんだぞ、ということだけお伝えしたいと思いまして(笑)。

続いて最後、要はこの曲をかけたくて組んだ特集なんですが。ビーフさんという、主にネットで曲を上げていらっしゃる方がいまして。CDも何枚か出されているんですけど、宅録、インディーで活動を続けています。この曲は昔から好きで、曲自体はおっとりしているんですが、じつは不良の男の子と女の子、という設定なんですね」

♪「白いクラウン ~乗ってけっつってんだよ~」/ビーフ

鷲崎「は~あ(笑)。自分の好きな曲をただかけているだけ。ビックリされましたか?」

松井「しました。曲の感じは『お昼』なんですけど、やっていることが……」

鷲崎「スピード違反と言っているくせに、無免許まで乗っかっていますから」

松井「サイレン鳴って、追いかけられています」

鷲崎「ダブル役満ですからね(笑)。ビーフさん、これぞ宅録という感じで僕はとても好きなんです。昔、FM FUKUOKAという局で『ちんさや』という番組をやっていまして。ちんさんという当時『カリスマポッドキャスター』と呼ばれた方と、タレントの林さやかさんの2人で。それがすごく好きで、ちんさんがよくかけていて、それで知ったという曲です。『ラジオ的青春』を個人的には感じます。

ビーフさん、ご本人に楽曲をかける許可、いただきました。FM FUKUOKAではかかっていたけど、それがどういう経緯でかかっていたか……なにせ販売物ではないものですから。(今回)連絡してオンエアの許可をいただきましたので、ほかにも今後、ビーフさんの曲、かけるかもしれません」

 

「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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