都のコロナ感染状況、最高レベルに…2週間後には5万人超えか?
平日17時から全国32局ネットでお送りしている「ニュースパレード」
東京都はきょう7月14日(木)新型コロナウイルス・モニタリング会議を開き
感染状況をおよそ4か月ぶりに4段階の最も深刻なレベルに、さらに医療提供体制を上から2番目に引き上げました。
専門家の国立国際医療研究センターの大曲貴夫(おおまがり・のりお)先生は
「感染拡大のスピードが急激に加速。
今回の増加比が継続すると、1週間後には第6波のピークを超え、
これまでに経験したことのない爆発的な感染状況になる」として
2週間後の7月27日におよそ 5万3000人を超えると強い危機感を示しました。
入院患者数も、2週間で約2.5倍に増加しています。
感染急拡大の理由は…
1 オミクロン株の亜種、BA.2より感染力の強いBA.5への置き換わり
2 行動が活発になり、人々の接触機会の増加
3 免疫の低下
などが挙げられています。
(写真・東京都提供)
専門家の東京iCDC・賀来所長によりますと
BA.5は「免疫逃避」=免疫をすり抜けることがある。
つまりワクチンを打っても、BA.5の感染をブロックする効果がデルタに比べ弱いのは事実。
とはいえ、重症化や入院予防効果は高い効果が認められる
3回目の効果はあり、4回目でさらに効果が持続する、とのこと。
きょう小池知事も4回目のワクチンを都庁展望室で接種し、報道陣に公開しました。
「お名前は?」「小池百合子です」
「生年月日は?」「はい、機密情報です」
…こういう切り返しは知事の得意技ですね。
小池知事は、3回目がまだの方、4回目を受けられる方は
都庁の展望室など予約不要で接種できる所もあるので
ワクチン接種を進めてもらいたい、と話していました。
確かに3回目のワクチン接種をしていても、感染している例をしばしば聞きます。
でも重症化は少ない…と言っても全体の感染者数が増えてくれば、重症化する人も増えてくるのでは…?
ワクチンの他にも、三密を避ける、換気、屋内で人の多い所ではマスクをつけるなど、基本的な感染対策は続けていきたいものですね。
都庁担当記者 伊藤佳子