月曜の憂鬱を断つ!「仕事は人生のゴールデンタイム」理論『長尾一洋 ラジオde経営塾』7月11日(月)放送

月曜の憂鬱を断つ!「仕事は人生のゴールデンタイム」理論『長尾一洋 ラジオde経営塾』7月11日(月)放送

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約8,000社の企業に携わってきた経営コンサルティングのエキスパート長尾一洋社長が、今週も悩めるビジネスマンのご相談に回答!今回は週明け月曜日は毎回会社を休みたくなってしまう…という方からのお悩みを解決する、論理的な考え方が伝授されました。

■毎週月曜は「休みたい」気分でツライ…

ご相談者は『サラリーマンのギターひき』さん。

職業:会社員

業種:システム開発

『毎週、月曜日には必ずと言っていいほど休みたいと思ってしまいます。なんとか楽な気持ちで月曜日を迎えられる方法は無いでしょうか。まわりの先輩や同僚に話しても、精神論的なことしか言われなくて…。あ、この放送、月曜日ですね。いつもラジオは聞いております』

長尾社長:月曜日はちゃんと(番組を)聞かないとダメですよ、ギターひきさん(笑)!

松尾アナ:聞いていただいてありがとうございます!

休みが明ける前の日曜夜や、仕事が始まる月曜、なんとも言えない憂鬱を感じる人は多いもの。世界的に使われる「ブルーマンデー症候群」という概念や、日本特有の「サザエさん症候群」というウィットに富んだ呼び名もあります。(※多くの地域でサザエさんが日曜夕方に放送されるので)

ちなみに長尾社長はサラリーマン時代も含め、月曜の憂鬱の経験はないとのこと。そんな長尾社長に、仕事のモチベーションを上げるための精神論に寄らない実践的なアドバイスを聞きました!

長尾:今回はお悩みを論理的に解きほぐしてみたいと思います。私、仕事の時間は人生におけるゴールデンタイムだと考えているんです。

■まず大きな意味での「仕事」と、「自分の今の仕事」を分けて考える

まず長尾社長が必要だと考えるのは、内容を限定せず全般的に捉える”仕事”というものと、目の前の”自分の仕事”を分けて考えることです。

全般的な”仕事”について考えるときは、幅広く捉えましょう。多くの大人は仕事をしています。会社勤務や経済活動だけでなく、例えば、専業主婦/家事を行い外で働くパートナーを支えるのも”仕事”です。

自分の仕事について考えるときは、今の目の前の仕事に限定します。ご相談者の「サラリーマンのギターひき」さんであれば、システム開発がご自分の仕事です。

長尾社長は、まず大きな意味での”仕事”の捉え方を解説しました。
■人生は1日24時間の積み重ね

長尾社長:まず目的。前提として「人生をハッピーにする」「幸せな人生を作っていく」という目的を置きます。ちなみに不幸になりたい人には(この考え方は)向きません。

目的を「幸せな人生づくり」と設定したら、次に考えるのはその”人生”が何を指すかということ。

長尾:人生というモノはなく、生まれて死ぬまでの時間の積み重ねが人生。人生は1日24時間の積み重ねと考えることができます。1日24時間は万民共通で誰も差がありません。

この24時間が積み重なったのが人生なのですから、人生をハッピーにするには24時間の時間の使い方をハッピーにすればいいことになります。

■24時間、どう使ってる?

24時間をハッピーに使うためには、まずは現在1日24時間をどう使っているかを考えることが大切だと長尾社長。

社会人であれば多くの場合1日8時間~10時間くらい仕事をします。通勤時間など付随する時間を考えると、10時間から12時間くらいは仕事に使う方が多いのではないでしょうか。

12時間と言えば、24時間の半分。さらに睡眠が6~8時間と考えると、起きている時間の大半は仕事をしていることになります。

長尾社長:1日の大半を占める仕事の時間がハッピーなほうが、24時間をハッピーにするにはいいと思いませんか?
この時間がツラい、苦しい、地獄のような時間なら、1日の大半は地獄。地獄の1日が積み重なれば地獄のような人生になっちゃうので、仕事の時間をよりハッピーにするのは非常に重要なことだと言えます。

■仕事は人生の『ゴールデンタイム』

長尾社長が仕事は人生の”ゴールデンタイム”だと考えるのには3つの根拠があります。

【その1】ウェイトが大きい

大人になってからは24時間の半分、起きている時間の大半を費やすのが仕事。人生の中の大きなウェイトを占めるので、幸せな人生のためには、この時間を幸せにしないといけない。

【その2】おおむね『質の高い時間』を仕事に費やす(例外あり)

同じ1時間でも、夜中と昼間の1時間では活用度が違う。昼間は、眠くない、いろいろなお店が開いている、人とも会いやすいなど、同じ1時間でも価値が高い。

【その3】唯一、お金を生み出す

仕事以外の時間をより良いものにするにはお金が必要。例えば、寝ている時間はお金を使わなそうに思えるが、より良くするにはエアコンを効かせ、良い寝具を揃えるなどお金がかかる。散歩などの趣味も良いウォーキングシューズを履いて、かっこいいスポーツウェアを着れば気分もいい。
仕事の時間は、唯一お金を生み出すことができる時間。24時間全体を良いものにするためには、お金を生み出す時間をより良いものにしていかなければいけない。

長尾社長:この3つの理由から、仕事は自分にとって非常に重要で、その時間はハッピーでより良いものとするべき「ゴールデンタイム」と言えます。これをまず、ご相談者さんにはご理解いただく必要があります。

 

■自分の今の仕事はハッピーか?

次に、話題は「自分の仕事」へ。

長尾社長:仕事全般は自分がハッピーであるために非常に重要で、その時間をより良いものにしていかなければならないという前提に立ったところで。では目の前の自分の仕事はどうなのか、と。

 

大きな意味では、仕事が人生にとって非常に重要なゴールデンタイムであることは疑いようがありません。だからと言って目の前の仕事をしなければいけない訳ではないと長尾社長。

長尾社長:目の前の仕事が気に入らないのならとっとと転職するなりして、自分がやりたい、興味がある、自分の強みが活かせる仕事をやられればいいいわけです。
「今の仕事を好きになれない」「人間関係が気に入らない」などの不満があっても、それを”仕事全般”に置き換えたり、ごちゃ混ぜにしてはいけません。

大きな意味での”仕事”は、逃れられないもの。人生の幸せのためにその時間をハッピーにするべきであることは覆せません。

だからこそ、今の仕事に対する「イヤだ」という気持ちを、「仕事全般がイヤだ」に置き換えて仕事嫌いになってしまっては、ハッピーから遠ざかってしまいます。

長尾社長:今は転職なんかも当たり前、副業、兼業なんてこともできるわけだから、文句言っている暇があったら、自分でいい仕事を探す。今までの努力不足や勉強不足によっていい仕事が見つけられなければ、それは自業自得なんだから、とっとと勉強するなりなんなり、より良い仕事につけるように努力をすればいいということですね。

仕事の時間をより良いものとするためには、より良い仕事をするのが一番。「会社のためにやらなきゃいけない」とか「また今週もあの上司になんか言われるな…」などと考えていると、月曜も憂鬱になるはず。

仕事をハッピーにすることは、自分の人生をハッピーにすることにつながることを、しっかり認識してほしいと長尾社長は考える。

 

■サラリーマンのギターひきさんへの回答まとめ

松尾アナ:さしあたって、ご相談者さんが次の日曜を迎えるまでに何をしておいたら、ポジティブな思考の変換ができますか?

長尾社長:1日24時間の使い方を円グラフにして、時間の使い方を整理してみたらいいですね。自分の人生における仕事のウェイトが認識できると思います。

 

・全般的な意味での「仕事」と、今目の前の「自分の仕事」は分けて捉える。

・人生は1日24時間の積み重ね。24時間をハッピーにすることを考えれば、起きている時間の大半を占める仕事の時間はハッピーでなければならない。

・「仕事」は人生のゴールデンタイム。人生の大きなウェイトを占め、質の高い時間を費やし、唯一お金を生み出す。

・仕事は逃れられないもの。仕事全般への気持ちと、「今の自分の仕事が嫌」という気持ちを、混同してはいけない。

・今の仕事が嫌ならば、より良い仕事をどんどん探そう。

・まずは円グラフで1日の時間の使い方を可視化して、仕事時間のウェイトの大きさを認識してみよう。

■長尾社長へのご相談を募集中!
『長尾一洋 ラジオde経営塾』では、パーソナリティ長尾一洋へのご相談やメッセージを募集しています。お仕事のお悩みや、経営戦略のご相談などに長尾一洋が番組内でじっくりご回答いたします。
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