【西武】青木勇人コーチ・インタビュー…ブルペン陣・絶好調キープの秘訣は?
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6月30日のライオンズナイターは青木勇人コーチのインタビューをお届けした。好調の投手陣を支える青木コーチに、絶好調を維持する救援陣の話を聴いた。
――一軍の投手コーチに就任されて半分ほど経ちましたが、ここまでの手ごたえは?
青木「数字はいいんですけど毎日、こちらも緊張はしています。その中で選手が自分の力を発揮しているのが頼もしい限りです」
――いま非常に先発も中継ぎも抑えもいい状態だと思います。
青木「そうですね。投手陣、みんないい声かけをしているというか。『後ろにつなげばなんとかなる』というのが先発にも中継ぎにも見えるし。相乗効果でよくなっています」
――昨年はチーム防御率が3.94と、正直あまりいい数字ではありませんでした。いまは2.38と、12球団トップです。
青木「できすぎな感はありますけど、もともと力は持っていると思うので。こちらからは『パフォーマンスを試合の中で存分に出してくれ』と。そこでコンディショニングだったりスコアラーの方々の分析だったり、というところで選手たちがいい働きをしてくれていると思います」
――外から見ていると「何かあったんじゃないか」、これだけ数字がよくなるというのは、「コーチが魔法をかけたのかな」と思ってしまうんですが。
青木「(笑)。その場その場で、状況を把握して、いい準備をするように、今年1年やっていこう、というところから始まって。トレーナーさんもしっかり手を加えてくださっているので、選手たちがのびのび実力を発揮するだけで数字に繋がっているのかなと」
――何が変わったんでしょう? 練習の仕方、気の持ちよう、トレーナーのケアなど、いまお話もされましたが。
青木「大きくは変わっていないと思います。でも雰囲気は良くなったかなと。分け隔てなくみんなでワイワイしながら。選手たちも声かけながら、というのが見られるので、これは続けていきたいと思いますね」
――「今年は投手の力で勝つんだ」という言葉を投手陣がキャンプのころから言っていました。その辺りの効果は?
青木「ひとりひとりの気の持ちようでしょうか。1点取られてもその次、その次と。切替というところは、うまくできているかなと」
――投手陣全体に「盛り上げよう」という雰囲気があるんでしょうか?
青木「いや自然と。ブルペンでも、バカバカしいことを言い合いながらですけど(笑)、雰囲気はすごくいいので。スイッチのオンオフをしっかりしよう、というのと、試合へ送る出すときに、状況の把握というところで、伝えられているのかなとは思います:
――中継ぎも防御率が1点台ということで。ブルペンの雰囲気をつくっている投手は?
青木「ボー・タカハシですかね。少しうるさいところもあるんですけど(笑)、みんなを明るくしてくれるし。(マウンドへ)行くときも周りを盛り立ててから出ていくし。本当に陽気ですね。物おじせずに話しかけてくるし、『まだまだうまくなろう』と、いろんなことを聞いてくれるし。それで周りも一緒になって盛り上がっています」
――徐々に重要なところでの起用が多くなっていますね。
青木「『日本で長くやりたい』というのを本人も言っていて。日本の野球に早く慣れようという姿も見られるし。日に日にいいところが増えているなと思います」
――頼もしいお話です。青木コーチがブルペンを預かられてから、中継ぎ陣の防御率が軒並み良くなっている、秘密を知りたいんですが……(笑)。
青木「秘密ではないんですけど(笑)、自分のいいところ、らしさを出してくれ、と、送り出すときには(言っています)。打者に合わすのではなくて、自分本位でいいから、しっかりと投げ切ってくれ……ということだけですね」
――伸びしろがすごいと思うのが水上投手。完全に7回を任せる投手に成長したと思います。評価はいかがでしょう?
青木「物おじしない性格が第一ですかね。ピンチでも楽しんでくれるし。要所要所で『責任を果たさなければいけない』という緊張感も持ってマウンドに上がることができているので。頼もしいと思います」
――物おじしない面構え、私たちも見ていて感じます。そういったマウンドでの所作、いかがでしょう?
青木「教えてできるようなものではなくて、いままで培ってきたものがいちばんなのかなと思いますけど。『失敗するより自分から動き出す』というところでは、いい準備ができて、入っていけているのかなと。それがいい結果につながっているというところだと思います」
――増田投手も防御率が0.33です。
青木「みんな本当にどうしたんでしょう(笑)。ただ増田も、やられてからではなく、やられる前にしっかりと自分のボールを投げるということで、マウンドで優位に上がれているのかなと。昨年はコンディションもあって迷って上がっているところもありましたけど、今年はそれがなくて」
――先日、日曜の楽天戦ですが、大量リードではなかったものの、抑えの3本が出てくると思ったら本田、森脇で抑えました。最初から出さないつもりだったと伺いました。
青木「はい。延長戦があればともかく、そうでなければ出さないと。ほかの投手も準備ができていたんだと思います」
――休ませながら、というのもあるのでしょうか?
青木「そうですね。これからまだ山場が来るので、そこにベストな体調を持っていけるように。ほかのメンバーもいい仕事ができているので、いつもどおりマウンドに行ってくれ、と送り出せていると思います」
――これから暑い、投手には大変な時季になってくると思います。後半のキーポイントになってくるのは?
青木「うまくは続かないと思っているので、メンバー同士でカバーしあいながら。本当にそろっているので、誰が投げても抑えられれる投手陣を継続させていきたいと思います」
――ファンの方々に一言を。
青木「勝っているときも負けているときも応援してくださっていると思うんですが、打たれても一緒になって応援してください。よろしくお願いします!」
※インタビュアー:文化放送・長谷川太アナ
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