”しつこさ”が生んだ、日本一聴き心地の良いアンサンブル

”しつこさ”が生んだ、日本一聴き心地の良いアンサンブル

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6月3日と6月8日放送のライオンズナイターで、交流戦2試合を実況した斉藤一美アナに、セリーグ関連の試合を実況することや、6月8日にスペシャル解説を務めてくれた、片岡保幸さんについて語ってもらった。

目次

  1. 神宮球場での実況は、すごく刺激になった
  2. 一美アナの”しつこさ”が生んだ聴き心地の良いアンサンブル
  3. 若獅子の成長

神宮球場での実況は、すごく刺激になった

一美アナは、6月3日にヤクルト対西武の試合を、6月8日に西武対巨人の試合をライオンズナイターで実況し、5月18日には、ABCフレッシュアップベースボールにてヤクルト対阪神の試合も実況していて、セリーグ関連の試合を3試合続けて実況した。
セリーグ関連の試合を実況することについて、一美アナは「神宮球場で本番カードを実況することは、昔を思い出してすごく刺激になった」という。”昔を思い出す”とはどういうことか。一美アナは「新人の頃はセリーグの現場に行って、1人でスコアを付けながら、実況の練習をしていた。自分の実況の土台を作ってくれたのがセリーグの現場なので、とても懐かしく感じた」という。また、一美アナは、一人で試行錯誤しながら練習したことは「きつかったけど楽しい日々だった」とし「大げさな話になるが、アナウンサーのDNAみたいなところが組み込まれていて、神宮のブースに座るとそれを自然と思い出す。回数だけで言えば、ベルーナドームの放送席と同じくらい座っているかもしれない。自然と心が湧きたつ感じがした」と、セリーグの現場への想いを語ってくれた。

一美アナに、セリーグのチームについて感じたことを訊くと「特にヤクルトは強いなと感じた。そつのない野球をする。ただ、阪神はなぜ最下位にいるのかな?と思うくらいの野球をしていて(後に交流戦の快進撃を経て今や3位を窺う戦いぶり!)昨年勝利数ナンバーワンのチームなだけあるなと思った」と、答えてくれた。また、ライオンズ戦以外の試合を実況した事については「たまには、ライオンズと関係のない試合を喋らせてもらえるの良いかもしれないと思った。凝り固まっていたものが解きほぐされて、視界が開けた気がする。ライオンズ戦の実況ばかりになっている時は、たまにセリーグの試合を実況すると視野が広がると思う」と、教えてくれた。

一美アナの”しつこさ”が生んだ聴き心地の良いアンサンブル

6月8日のライオンズナイターでは、片岡保幸さんがスペシャル解説を務めてくれた。片岡さんの解説をどう思ったのか?一美アナに訊くと「刺激的だった。たくさんの”へえ”を頂けた」とのこと。どういったところが刺激だったのか?一美アナは「今までの解説の方からは、聞いたことない話を聞けた。その角度から見るかという感じ。つい最近まで、指導者としてユニフォームを着ていた方なので、現代野球というものに精通していて、ましてや守りの心臓部である二遊間、セカンドを任された人というのは、全てにおいて野球というものに精通していて、微に入り細に入りいろいろなことに心を向けているのだなと思った」と、教えてくれた。

今回の片岡さんと一美アナの”アンサンブル”は、非常に聴き心地が良かったように思う。片岡さんから色々な話を聞き出せたのは、一美さんだったからではないか?と思い、一美アナに、片岡さんとの関係性を訊くと「片岡さんとは、今まで接点はあったが、現役時代は”けんもほろろ”にされることがあった(笑)なかなか取材申請をしてもOKを出してもらえなかった。ただそれで、引き下がるような私ではなく(笑)スター選手だから、リスナーのみなさんに声を聴かせたいと思って何度もしつこくお願いをしに行っていた」という。また一美アナは、片岡さんの取材のタイミングについて「片岡さんは、今ここでマイクを向けられて、喋ってもいいよというタイミングがあると言っていた。彼の中でやらなきゃいけないことが山ほどあったという。その中で、この瞬間ならいいよというタイミングがあった」と、教えてくれた。一美アナは、6月8日の中継ブースで、片岡さんがCM中に「一美さんほんとしつこかったよね(笑)毎日、毎試合居た印象がありますよ(笑)」と言われたことを明かしてくれ、一美アナは「そういう関係性があったから、中継でたくさん話すことが出来たのかな、と思う」と、語ってくれた。片岡さんと一美アナの”アンサンブル”は、一美アナの”しつこさ”が生んだ、日本一聴き心地の良い”アンサンブル”だったのだ。

若獅子の成長

一美アナに、今後のライオンズについて訊くと「まずは、滝澤のポジションはどうするのか気になる。また、オグレディの守備に不安を感じる。少し前の試合で、左中間への大きなフライが上がった際、センターの愛斗がキャッチしたものの、オグレディはカバーにも行かずベンチへ帰りかけていた。こういった姿勢を見ると凄く不安を感じてしまう。ただ、DHで起用してしまうと、山川や栗山の使い方も難しいなと思う。この辺りは気になる」とのこと。
また、一美アナは「ますます愛斗が走攻守にわたってよくなっている。その辺りも気にして見ていきたい」と、以前厳しい言葉を投げかけた若獅子の成長を気にしている様子だった。

急激な成長を遂げる若獅子たちの熾烈なレギュラー争いからも目が離せない。

文化放送ライオンズナイタースタッフ 高橋大夢

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