ビットコインが14%下落 暗号資産のリスクが浮き彫りに
6月14日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、代表的な暗号資産であるビットコインの価格が下落したニュースについて、寺島尚正アナウンサーが火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏に意見を求めた。
田中氏「価格変動が大きくリスクありすぎ」
6月13日のビットコイン相場は一時、前日に比べて14%安い320万円あたりまで下落し、1年半ぶりの安値を付けた。暗号資産相場が下落傾向にあるなか、アメリカの大手融資サービスが暗号資産の出金や送金などを一時停止したことが原因と言われている。時価総額2位のイーサリアムも前日に比べて一時19%安の16万円を付けたという。
投資心理が冷え込んでいることについて、田中氏は「アメリカの恐怖指数、つまり投資家がリスク的な資産に投資するのを嫌がる度合いが急上昇しています」と解説。「暗号資産全体の信頼性が損なわれてきてしまっている。ビットコインのような仮想通貨は代替的な通貨として信用されず、リスク性のある資産として人気があったわけですが、(価格の変動が大きいので)リスクありすぎという感じですね」と、暗号資産がもつリスクを強調した。
また、田中氏はビットコインの価格変動の背景には機関投資家が参入して価値の安定に寄与したという神話があると言及。「結局は薄商い市場と言いますか、特定の投資家たちが参入して、一部の人が抜けるとそれだけで資産価値が大きく上がったり下がったりする市場の脆弱性は相変わらずだなと思います」と、ビットコイン相場の不安定さを指摘した。
寺島アナは、エルサルバドルが2021年9月にビットコインを世界で初めて法定通貨に採用したことにも言及したが、田中氏は「大丈夫じゃないと思いますよ。エルサルバドルはよく反省なさったほうが……。国民のためを考えればアメリカドルに変えたほうがいいと思いますね」との見解を示した。
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