東京都主催ハッカソンで優勝、「PECO navi TOKYO」って何?
6月13日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、戸田建設株式会社イノベーション戦略部の斎藤寛彰氏をお迎えし、イノベーション戦略部としてのお仕事内容や都知事杯オープンデータ・ハッカソンで最優秀作品に選ばれた「PECO navi TOKYO」などについてお話しいただいた。
戸田建設株式会社は1881年に創業、140年を超える歴史と伝統を持つ「建築の名門」として、歴史的建造物から近代建築物まで、数多くの名建築を手掛けている。また医療と福祉分野では「病院の戸田」、「学校の戸田」と言われ、一目置かれている存在だ。
L is B代表・横井太輔氏「斎藤さんはイノベーション戦略部ではどんなことをされているのですか?」
戸田建設・斎藤寛彰氏「スタートアップの皆様と事業連携させていただいたり、出資させていただたりする仕事をしております。」
横井「スタートアップ企業の技術とそこに戸田建設のノウハウみたいなものを組み合わせて新しい建設業の姿を作るということですか?」
斎藤「おっしゃる通りです。当社が持っている技術だとか顧客基盤とスタートアップが持つ素晴らしいサービスが化学反応を起こして新しい価値に変換できるんじゃないかと考えています」
文化放送・松井佐祐里アナ「そんな斎藤さんが最近、最もうれしかったことややりがいを感じたことは何ですか?」
斎藤「都知事杯オープンデータ・ハッカソンというイベントがありまして、そこで昨年、最優秀作品賞を受賞したことですね」
横井「これはどういった大会ですか?」
斎藤「ハッカソンはITエンジニアやプランナーがそれぞれの技術やアイデアを持ち寄って短期間にアプリケーションを開発して成果を競うイベントになります。都知事杯オープンデータ・ハッカソンは東京が主催するオープンデータを活用してサービスの提案を行う大会で、昨年第1回の開催で41チームが参加しました」
横井「41チームの中で優勝ですか?すごいですね。この大会に参加する経緯を教えてください」
斎藤「元々、建設現場を楽しく働ける場にしたいと個人的に思ってまして、今回開発したサービスの元になる特許を申請していたんですね。たまたまその時に、大会について知って、ちょうどぴったりだということで、会社に個人的にやりたいことを申し入れてやらせていただきました」
横井「優勝された”PECO navi TOKYO“とはどういうものですか?」
斎藤「簡単に言いますと、工事現場の就労者人数を機械学習(AI)で予測するサービスです。どういう仕組みかと言いますと、建設計画という工事の看板があると思うんですけど、あれはオープンデータですよね。どこでも誰でも見れるデータがあるんですけど、そこに工事の納期が記されておりまして、そのデータを活用してどの時期にどのくらいの人数が集まるというのを予測するサービスです。建築の工事は着工時はあまり人がいないけど、竣工間近になるとすごく人が集まって作業するんです。でも工事現場の中にはお店とかなくて食べたいものが食べられなかっりするんです」
横井「人数を予測することでランチ難民を減らすということですか?」
斎藤「そういうことです」
横井「本格的にサービスにする中で悩んでいることはありますか?」
斎藤「プロダクトとサービスを作るというのは、ある程度がんばればできるんですけど、どう展開するとか、販売方法をどうするとか、広げるのが難しいということが感覚的にわかりまして、今悩んでいるところです」
横井「ニーズだけ掴めばいいかというと、そうでもなかったりするんですよね。なかなか難しいですよね。僕の場合はまずやってみる。うまくいかないけど、行動しなければ結果は出ないので、小さくやってみるんですよね。小さくやって失敗したら、次、同じ失敗を繰り返さないように違うやり方で小さくやってみる。トライアンドエラーをしてるとそのうち、いい感じになってたりすることがあります」
「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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この記事の番組情報
L is B presents 現場DX研究所
月 20:00~20:30
『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…