村上信五くんと経済クン「コンビニでよく見るPOSAカードと経済」

村上信五くんと経済クン「コンビニでよく見るPOSAカードと経済」

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毎週土曜朝9時~放送している「村上信五くんと経済クン」。
6月4日(土)の講義は、コンビニでよくみるあのカード売り場の経済をお勉強!講師にPOSAカードの販売・製造をされているインコム・ジャパン株式会社 代表取締役 荒井琢磨さんをお迎えして、コロナ禍にかかわらず景気の良い「POSAカード」の秘密を教えて頂きました。

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【コンビニでよく見る“POSAカード”とは?】
陳列されている状態ではただのカードで、レジを通すと、一瞬でカードに書かれた金額の価値になるプリペイドカードやギフトカードのこと。
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【POSAカードのコンビニでの年間売上は?(2020年度)】
およそ5000億円。POSAカードの技術は1995年にアメリカで発明された。日本には15年ほど前に入ってきた。盗まれるリスクを最小にするために開発された。日本はお店の管理もしかっりしているので、そこまでニーズはなかった。ただ、日本でもお店に置くことでお客さんの目につきやすくなり、販売しやすいので徐々に増えてきた。特に当時1万2000店舗あったらセブンイレブンで販売し始めて認知度がぐっと増えた。
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【POSAカードは何の略?】
POSでアクティブ(=A)するという略。POSはレジのこと。ポイントオブセールス。そのレジでカードを有効にするという意味が込められている。
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【日本ではおよそ何種類のカードが販売されている?】
およそ1000種類。最近あった珍しいものは、PCR検査を受けるための権利をPOSAカードで販売していた。POSAカードの最初はゲームをダウンロードするようなものだった。今一番売れているのはアップルのギフトカード。店に置くカードのラインナップは、個々のコンビニのオーナーさんが決めている。
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【POSAカードの仕組みは?】
コンビニのレジで購入すると、その情報がインコム・ジャパンに飛び、発行事業者にその情報が飛ぶ。そして同じ経路をたどって再びコンビニのレジに情報が戻り、「プラスチックカードが金券に変わる」という仕組み。それにかかる時間は、およそ2秒!レジからインコム・ジャパンの母体であるアメリカの「InComm社」のサーバーを介するため、日本のコンビニから太平洋を2秒で往復するということになる。2秒というのは、コンビニでの決済の処理時間で「待たされている」と思われない時間とのこと。
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【POSAカードのメリット】
金券だが、在庫リスクや盗難リスクを負うことなく販売できる。売れた分だけ手数料が入るので、コンビニ側にとっては効率が良い。発行業者にとっても、実店舗で毎日自社のサービスや商品をPRできるのは大きなメリット。
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【POSAカード 5年後の展望は?】
種類がさらに増えていくと思われる。商品だけでなく権利を売るなど様々な可能性が考えられる。大きいものや重いものなど、お店に置けないものをカードで買う、という形が増えてくるのでは?現在は世界40ヵ国で使われているが、どんどん広がっていくと考えられる。
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コンビニで見かけることは多いですが、実態は把握していなかったPOSAカード…。色々不思議に思っていたことが分かって、とても勉強になりました。村上さんがおっしゃっていたように、今後アフリカなどにも広がっていけば、より市場が拡大しそうですね…!POSAカードのこれからに注目していきたいです!
坂口愛美

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土 9:00~10:00

「経済初心者」の村上信五が、ゲストの方に教えを請いながら 「お金」に強くなってゆく番組です。 「お金持ち」しか持っていない情報を イチ早く皆さんに提供できるよ…

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