【西武】栗山巧選手インタビュー…ビジターでの応援に「『やったろう』という気持ち」
6月2日放送のライオンズナイターは栗山巧選手のインタビューをお届けした。交流戦でも活躍を見せる大ベテランが、最近の重要な場面でのヒットを振り返った。
――ゆうべ(6月1日・阪神戦)のセンターオーバーの代打2点タイムリー2ベース、本当にすばらしかったです。「いいスイングができた」とおっしゃっていましたが、具体的にはどういう内容でしたか?
栗山「あまり具体的にということはないんですけど、チャンスだったので『しっかりランナーを帰す』という気持ちで(臨みました)。加治屋投手はいまセ・リーグですけど、ソフトバンク時代に対戦していました。なんとなく球筋はイメージできていたので、初球からスイングできた、というのはあります」
――代打で初球からスイングするって、相当な準備ができていないと無理なのでは?
栗山「そうですね、振れることは振れるんでしょうけど、そんなに(うまくいく)確率は高くないと思います」
――そういう意味で最高の結果が出せたのでは?
栗山「最高の結果はホームランでしょう(笑)。あとから思ったんですよ、代打逆転満塁ホームランやったらアツかったな~って。まあ贅沢をいえばですが」
――センターオーバーでタイムリー2ベースといいますと、今季は10日ほど前、札幌ドームで日本ハム・玉井投手から打った1本もありました。あのときと比べてどうでしたか?
栗山「比較にはならないですけど、玉井投手から打てた2ベースは感触的によくて、あの辺りからスイングの感覚がより鋭くなってきて、いいイメージを持ってこられている、というのはあります」
――ベイスターズ戦で放った今季第1号、劇的な代打サヨナラホームランでした。ノーボール2ストライクから、「とにかくバットに当てるだけ、という気持ちで振った」ということですが、「バットの抜けがよかった」ともコメントしていました。あれは反応で打ったということですけど、間違いないですか?
栗山「間違いないです」
――しっかり落ちる球に対応できたということですね。ライオンズファンからすると本当にうれしい一発でした、本人としては?
栗山「うれしかったです」
――少し恥ずかしがりながらベースを1周しているようにも見えましたが?
栗山「そうではないんです。あまりホームランというのは想像していなかったので。打席では自分のスイングを心がけて、そのうち追い込まれて。あとはボールにちゃんとコンタクトする、というところだけが残って、結果ホームランになっちゃって。『おお……まさか』『ここでか』と、いろいろな思いが入り混じったんですね」
――「なっちゃって」(笑)。喜び方という意味では、昨夜の代打タイムリーツーベースでは明らかなガッツポーズも見せていました。滅多に出していませんが?
栗山「ビハインドの展開は、より強い気持ちがわいてくる感じなんですよ。だから自然とああなって(ガッツポーズが出て)いました」
――今季は思うように結果を残せない時期がしばらく続きました。ゲームに出られない日々もあります。ここまでどのようなことを考えて過ごしてきました?
栗山「結果が“出えへん”ときというのは珍しいことではなくて。そういう時期は必ずある。できるだけ気持ちを落とすことなく、自分のできることを精いっぱいやると。結果が出ないから、出場機会が少ないからどう、というのではなく、こんな状況でも自分のできるベストなことを選択していく。そういう気持ちでやっていました」
――栗山さんほどの大ベテランがそういう気持ちでいるということは、言葉にしなくても、若手がその背中を見てプレーしているのではないかと思いました。
栗山「それは若手に聞いてみないとわからないです(笑)。何年後か、実績を積み重ねていったときに『こういう先輩もいたな』と役立つ姿でありたいな、と。いますぐどう、というのはないですね」
――最後にライオンズファンの皆さんに一言、ご挨拶いただけますか?
栗山「はい。ビジターでも必死に応援してくれているその姿は見ています。非常に感動を覚えますし、『やったろう』という気持ちになっています。きょうからまた頑張りますので応援よろしくお願いします!」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナ
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