【西武】獅子男、レギュラーへの挑戦!辻監督「試合に出られるのが嬉しいっていう感じで野球やってる」
今、ホットコーナーを狙う獅子男が熱い。
西武のサードと言えば中村という大きな壁が立ちはだかり、春季キャンプでは2年目の渡部、ブランドンが期待を寄せられた。そんな中、8年目の山田遥楓内野手(25)がレギュラーを奪取すべく猛アピールをみせている。
前カードでは3試合連続適時打、23日の楽天戦ではセンター方向に2安打を放った。バットのヘッドが出て引っ張りすぎてしまう傾向を高山コーチと日々矯正した結果、開きを抑えてコンタクトできている証拠。「キャンプからやってきたことが結果として出ている、バッティングが成長しているのは間違いない」と辻監督を唸らせた。
シーズン前、「実際、中々スタメンは難しいと思うんで、たまに出た1試合で結果を出す打撃を身につけたい」と意気込んでいた通り、今月2日、ロッテ戦での代打適時打を皮切りに、数少ないチャンスを生かし、存在感をみせている。
「ストラァァ―――イク!!」
グラウンドにはいつも球審のコールよりも先にグラウンドに山田の声が響く。
「ピッチャーの投球がミットに入る瞬間、審判より先におっっしゃーって。そしたら際どい球はストライクになるんじゃないかっていう自分の思い込みがあるんです」
試合中、静寂が訪れるのは山田が打席に入った時だけだ。今でこそファンの拍手が山田の声を上回ることも多くなったが、無観客試合の時はラジオ中継も大いに山田の声に救われた。放送に無音の時間が生まれないのだ。解説者も改めて山田の存在に気づき、その「元気」を称賛したものだ。
それだけに「山田くん、元気なのはわかったから、わかってるからそのボイス、ちょっとだけ静かに」と審判に言われたこともあるという。「プロ野球選手で史上初じゃないですか、それ言われるの(笑)でも試合中静かにっていうのは無理なことなんで、全然気にしないです」と、1イニングだけ少し抑えて、いつもの山田に戻った。
昨年は自己最多の98試合に出場。初めて1年間一軍に帯同した。「めちゃくちゃ試合に出たいっすよ。やっぱり打てなかったり守れなかったりして落ち込むことはありますけど、試合に出なかったらその反省すらできないんだなって痛感しました」
執念と「勝ちたい」という気持ちは、より一層増した。
そんな山田に「試合に出られることが嬉しいっていう感じで野球やってるから、それがあいつのいいところ。そういう選手が打つとチームってすごい盛り上がるしね」と辻監督も目尻を下げる。が、本人の前では「3試合連続ヒットおめでとう!盆と正月が一気に来たみたいだな!」とイジるのもお決まりの光景だ。
誰もが認める強肩と、伸び盛りの打撃で「ムードメーカー」以上にチームに欠かせぬ存在になっている山田。きょうからのソフトバンク戦、師匠・松田の前で「獅子男~!」と叫べるか。今、獅子男が熱い。
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群雄割拠の様相を呈するパシフィック・リーグ、王座奪回を目指す埼玉西武ライオンズの試合を中心に放送! 今シーズンも「吼えろ!ライオンズ 叫べ!文化放送ライオンズ…