元客室乗務員の女性カメラマン・在本彌生の経験談に高橋優も心酔!
4月26日の「おとなりさん」(文化放送)の「10時のおとなりさん」に、写真家の在本彌生(ありもと・やよい)さんが登場!写真家になったきっかけや、普段の写真の撮り方、作品への考え方など様々なお話を伺った。
坂口愛美アナ「在本さんは今、写真家としてご活躍されていますが、そもそも『写真』を仕事にしようと思ったキッカケは?」
在本彌生「私はこの仕事に就く前に、もう今は無いんですけどイタリアのアリタリア航空という航空会社で大学を卒業してから36歳まで働いていたんですが、飛行機に乗っている時に、お客さんに『君みたいに色んなところに行く人は写真とか撮ってみたらいいんじゃない?』という風に勧められて、それで写真を撮り始めました」
高橋優「そのお話を乗客の方に言われるまでは、写真には興味はあったんですか?」
在本「あんまり……ないってことはないんですけど、何かしらやりたくて。というのも、フライトの仕事ってヨーロッパだったら12時間半とか飛行機の上で働いたら、もうそれでひとつ仕事が終わって、自分の手元に何か残ることはあまり無くて。それで何でもいいから記録に残ることをしてみたかったんです。で、その頃はちょうど試行錯誤で日記書いたりとか、水彩画の通信講座に申し込んだりとか、そんなことをしていたんですけど、たまたま写真を勧められたっていうことがあって、それで言われた通りに撮ってみようかなと思って。それでその方がすごく具体的なアドバイスをくださって『今新橋の鈴木カメラっていう店に行ったら、フジのティアラっていうカメラが29800円で売っているから、それを買ったらいいんじゃない?』って言われて。東京に戻って来てからすぐそのカメラを手に入れて、撮り始めたんです。その人はフジフイルムの人では無かったんですが」
坂口「ただその後すぐに写真家になられたというわけでは無いんですよね?」
在本「そうですね、別に職業として写真を撮れるようにはまったく思っていなかったので、まずは自分のためですね。自分のために記録を残すというか、そういうつもりで撮ってたんですけど、だんだん面白くなって、始めて半年ぐらいで家に暗室を作ってましたね」
坂口「ええ~っ!」
在本「そのまま趣味みたいな形で長いこと撮ってたんですけど、撮ってるからには人に見てもらって、何か批評してもらって初めて形になるかなと思って、それでワークショップに通うようになり、そこから写真展をやることになって、展示をしたら雑誌の編集者の方が見に来てくださって、『この仕事をお願いします!』ということになって。で、だんだんだんだん写真の仕事も増えて、3年ぐらいは二足のわらじを履いてやってたんですが、ついにちょっと両方やっていくの大変だな~ってことになって、2006年にフリーのカメラマンとして独立しました」
高橋「撮り始めた頃にはどんな写真を撮られてたんですか?」
在本「わりと常にカメラを持ち歩いていて。そのティアラというカメラはとても小さいので、気になったものを撮ってたっていう感じで、別に旅行先でも景色を撮ったりとかはあんまりしてなかったんです(笑)。世界遺産とかが撮りたいというわけでもなくて、もうちょっと日記的なことを撮ってたかな」
高橋「在本さんの過去の記事を読ませていただいて、今みたいにスマホとかがあったら、こんなにやってなかったかも知れないっていうお話を拝見したんですけど。当時は撮った写真を持ち歩いていたという?」
在本「そうなんですよ(笑)。ポートフォリオじゃないけどどこに行く時も持ってて、人に見せるっていうことをしてたんですね。何でかというと、今のSNSのように見てもらう機会が無くて、まわりに写真マニアみたいな人が居なかったので、誰にでも分け隔てなくそんな話になったら『あ、じゃあ見る?』みたいに」
この後、在本さんが出版された写真集「わたしの獣たち」を見た高橋・坂口コンビはその美しい作品の数々に感嘆の声を連発!特にカメラを始めたばかりという高橋優さんにとって、在本さんの作品や写真に対する姿勢は大変刺激になったようだ。
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