【西武】松井稼頭央コーチ・インタビュー…いい打撃と「いいオチ」を見せた鈴木将平に愛ある指導?
4月21日放送のライオンズナイター。西武の試合がなかったこの日は松井稼頭央ヘッドコーチのインタビューをオンエア。ベルーナドームの全体練習の前に、文化放送の長谷川太アナが話を聴いた。
――これまで20試合超。すでにいろんなことがありました。ざっくりですが、いまのチーム状況はどうご覧になっていますか?
松井「ベンチなり選手の雰囲気なり、非常にいいと思いますよ。僕もヘッドコーチという初めての経験をしますし、これからいいことも悪いこともあるでしょうけど、優勝という目標に向かってブレずにやっていきたいなと」
――ヘッドコーチの松井さんですが、主に見るのは打撃や走塁?
松井「そうですね、打撃も走塁も守備も……全体を見るようにはしています。個別でいえば、
いま山野辺とマンツーマンでやったり、川野と守備をしたり。選手が課題としていることを含め、ホーム、遠征を含めて、一緒の時間を使えていると思いますね」
――山野辺、川野という名が出ました。若手を底上げしていく、というコーチングもされているんですね?
松井「コーチングできているかわからないですけど(笑)。底上げはもちろんですし、ベテランがいる中、若手と力をミックスできればベストでしょうね」
――ロッテに連勝、山川選手も戻ってきました。改めて、4番がどっしりといることの意味は?
松井「ものすごく大きいです。軸となる存在ですから。山川本人も離脱中の『1日でも早く戻る』という姿勢であったり、ベンチでの声出しだったり、チームの柱としていい見本になってくれています」
――4番が定まってくると、その周りをどう固めるか。1番打者だともともと鈴木将平選手が入っていましたが、山野辺選手や源田選手も、という状況になっています。松井コーチも現役時代、1番を務めました。
松井「1番ってやっぱり難しいですね。相手投手との兼ね合いや選手の調子もありますから。そこにつなぐ下位の打順も大事ですし」
――固定ではなく臨機応変にしていく、ということでしょうか?
松井「固定できればいいんでしょうけど、若い選手も多く、競争意識も出ています。そのときの状況によって1番を務める選手が変わるのかなと思いますけど。鈴木が1番を売ってましたし、きのう(4月20日)もいいところで打ちました。競争による相乗効果が、チームにも選手にも出てくれたら、というのはありますね」
――鈴木選手、いいところで1本出ましたけど……。
松井「いいオチもありましたね(ランニング本塁打を狙うも、三塁を回ったところで転倒してアウト)。ベンチを盛り上げてくれましたよ。三塁というか二塁を回ったところで怪しかった。今日の連習はランニングですね(笑)」
――若林選手も復帰間近といわれます。期待するところは?
松井「大きなケガで、リハビリをして。おととい、きのうと、どこまで状態が上がっているのか確認しました。走攻守そろった選手だと思うので、一軍に上げるのならシーズン最後まで貢献してほしい。いまはあせるところではないかなと」
――松井コーチは二軍監督もされていました。先ほど名前も出た鈴木選手に加え、呉念庭選手、愛斗選手といった、ずっと見ている存在がいま一軍で活躍していますね。
松井「呉にしろ愛斗にしろ、昨年からいいものを出してくれていました。レギュラーを掴む年になってくるんじゃないでしょうか。楽しみにしています」
――これからチームは上り調子になると思います。ライオンズファンにメッセージを。
松井「コロナ禍にもかかわらず多くの方が応援してくれるというのは『ありがたいな』と思っています。1試合でも多くみなさんと喜べるように。また喜んでもらえる仕事ができるように。1試合1試合、がんばっていきたいと思います」
なおインタビュー後に鈴木選手は松井コーチから「文化放送で言っちゃったからね」と発破をかけられ、実際にランニング。「きのう、その走りだったら1点入ったんだけどな(笑)」と、からかわれる一幕もあったとか。
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この記事の番組情報
文化放送 ライオンズナイター
火~金(10月〜3月) 17:50~17:57
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